ゼノギアスの一場面


ゲームに限らず、記憶喪失というのはよくあるキャラクター設定ですが、上手く扱わないとベタすぎて退屈なこともあります。

そこで今回は上手い例として、ゲーム史に残る記憶喪失のキャラクターたちのリストをご紹介。


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海外ゲームメディア『Arcade Sushi』の選んだ、ビデオゲームの記憶喪失(のキャラクター)10選をどうぞ。

なお、各作品のネタバレがやや含まれているので、ご注意ください。


キャミィ・ホワイト/『ストリートファイター』シリーズ

キャミィはもともとベガが総帥を務める組織「シャドルー」の一員。彼女はベガの親衛隊所属の暗殺者の一人で、ベガからマインドコントロールを受けていました。なお、彼女の他にもユーリ、ユーニといった少女たちも親衛隊所属です。

闘いの中でキャミィは自我を取り戻しますが、その後事故に遭い、記憶を失ってしまいます。それから彼女は英軍の特殊部隊デルタレッドに所属し、調査の過程でベガと再会します。

以上がキャミィの大まかなストーリーですが、正確には『ストリートファイターZERO』シリーズと『ストリートファイター』シリーズはパラレルワールド的なものなので、つながるかどうかは微妙なところも......。

ベガの洗脳を解いた後、他の暗殺者たちの保護者のような役割となった情け深さが高く評価されているようです。


ルフレ/『ファイアーエムブレム 覚醒』

主人公が記憶喪失という設定は、戦場でのプレーヤーの選択が決定的なことになる『ファイアーエンブレム』シリーズでは、とても理にかなっています。制作したキャラクターに自分自身を投影するのが簡単になり、選択肢を決定した時に生じる結果がより身近に感じられるわけです。

『ファイアーエムブレム 覚醒』の主人公であるルフレは、記憶喪失自体が彼・彼女のストーリーと密接に関わるため、リスト入りしています。


アレックス・マーサー/『Prototype(プロトタイプ)』

アレックスは他の記憶喪失キャラとは少し違い、記憶をどう失ったかではなく、どう記憶を取り戻していったのか? ということに焦点が当てられています

アレックスはとある理由で人間の力を超えた能力を所持しており、その能力の一つが捕食することで、その人間の記憶を手に入れるというものです。「誰かの頭脳を選び取る」という全く新しい意味の与えられた、ゲーム史上最も恐ろしい記憶喪失者かもしれないという声もあります。


カイム・アラゴナー/『ロストオデッセイ』

カイムはゲームスタート時から記憶を失っている不死の人間。最初は冷めた性格のキャラクターに感じられるかもしれませんが、夢を通して彼の過去の出来事を追体験すると、なぜそのような性格になったかの理由が明らかになります。

永遠を生きるのは良いことばかりではなく、痛みを伴う記憶が積み重なっていくことも多々あるということでしょう。


The Nameless One(名も無き者)/『Planescape(プレーンスケープ)』

『Planescape』は知る人ぞ知るカルト的な人気を誇るゲーム。その主人公であるThe Nameless Oneは、死ぬたびに記憶を失い、何回も蘇るという不死のキャラクターです。

彼は自分の記憶を求めて旅を始め、その過程で、かつての自分の意外な行動を知ることになります


リュウ/『ブレスオブファイアⅣ うつろわざるもの』

『ブレスオブファイア』シリーズはどれも主人公の名前がリュウです。そして名前の通り、竜の力が扱えます。竜の力は絶大ですが、大抵何かしらの形で制限されています。

『ブレスオブファイアⅣ うつろわざるもの』では、竜の力がリュウとフォウルの2人のキャラクターに分けられ、それによって主人公リュウの力は半減。同時に記憶も失ってしまいます。リュウはほぼ普通の人間となり、他の人間を助けるなどしてストーリーを進めて行きます。

一方、半身であるフォウルのストーリーでは、プレーヤーに人間の残忍性や裏切り行為が見せられます(リュウのストーリーでも、人間の残忍性はけっこうありますが......)。対照的な物語に記憶喪失を絡めたストーリーが海外でも高く評価されているようです。


クラウド・ストライフ/『FINAL FANTASY VII』

クラウドは正確には記憶喪失ではなく、記憶を混同しているキャラクター。

「俺の分まで生きろ」の言葉、そして実験の影響などによって引き起こされた症状ですが、この記憶のすり替えがクラウド自身を大変困らせることになります


ダニエル/『Amnesia: The Dark Descent(アムネジア:ザ ダーク ディセント)』

『Amnesia: The Dark Descent』は世界的に評価の高いサバイバル・ホラーゲーム。ほとんどのキャラクターにおいて記憶喪失は、呪いや苦悩に近いものですが、本作の主人公であるダニエルにとっては少し違います。

彼は、生きるために記憶喪失になった男。アレキサンダーという男にだまされて生死を彷徨ったダニエルは、アレキサンダーが使用していた他人を記憶喪失にさせる薬を飲み、生き残ったのです。


ダース・レヴァン/『Star Wars: Knights of the Old Republic(スター・ウォーズ:ナイツ・オブ・ザ・オールド・リパブリック)』

『Star Wars: Knights of the Old Republic』は『MASS EFFCT』シリーズや『DRAGON AGE』シリーズで有名なBioWare社のゲーム。

かつてのシス卿であるダース・レヴァンは、負傷した際にジェダイ側にフォースで記憶を消去されています。そして、ジェダイ評議会から共和国兵としての役割を与えられました。このジェダイがしたことは「善」なのか? 「悪」なのか? その判断がプレーヤーには委ねられているのです。


ウォン・フェイフォン/『Xenogears(ゼノギアス)』

ウォンもただの記憶喪失ではなく、正確に言うと第2の人格が現れている間の記憶が全くないキャラクター。

彼は物語の序盤、第2の人格のせいで友人や親友、多数の村人たちを殺害してしまいます。その結果、生き残りに罵声を浴びせられますが、彼はそのことを覚えていません。物語中に何回もこのようなイベントが起きるため、彼の精神は摩耗していきます


いかがでしたか? 皆さんの好きなキャラクターはいたでしょうか?

個人的には、裏『FINAL FANTASY VII』とも言われる『Xenogears』から、2人のキャラクターがランクインしていることが感慨深いです。


10 Best Amnesiacs in Video Games[Arcade Sushi]
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