アメコミ最強チームが史上最悪のロボポカリプスに直面する映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は「力と責任」、そして「ある種の愛」が描かれる物語。
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そして、映画ファンにも「ある種の愛」はあるもの。例えば、日本語吹き替え版への愛。
吹き替え版が流れる洋画のテレビ放送は減ってしまったものの、ここ数年さまざまな名作の吹き替え版入りDVD/ブルーレイが発売されているので、最近その「愛」に目覚めたファンもいるのではないでしょうか?
そして、洋画/海外ドラマの吹き替え版は、映画ファンだけでなくアニメファンや声優ファンもチェックする価値あり!
なぜなら、人気アニメでおなじみの声優が吹き替え版に参加している洋画/海外ドラマは数多くあり、そこではアニメ作品とは少し違った演技が堪能できるからです。
そこで、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の吹き替え版にも注目。一部キャストに批判が多いのは承知ですが、それで敬遠してしまうのはもったいない!
なぜなら......以下ややネタバレがあるので、ご注意ください。
本作、そして今後のマーベル・シネマティック・ユニバース、特に2016年アメリカ公開予定の『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー(原題)』の鍵を握るキャラであり、(筆者が周りのアニメファンに聞いてみた限り)アニメ出演の印象が強い声優が演じているキャラは、アイアンマンとキャプテン・アメリカ。
社長ことトニー・スターク/アイアンマンは藤原啓治さん、キャップことスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカは中村悠一さんが担当しています。言うまでもないかもしれませんが、お2人ともぴったりです。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では社長とキャップの関係性、もっと言うとそれぞれの「力と責任」の認識の仕方、そして「愛」の形が少し表面化し、『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』のストーリーへとつながります。これはあくまでも原作の展開を踏まえた場合ですが、ほぼ確定と言っていいでしょう。
マーベル映画史上最大規模のド派手なアクションが繰り広げられる中、そんな微妙な感情の揺れ動きが見える2人を藤原啓治さんと中村悠一さんが見事に演じているわけです。直接的なやりとりも多いですし、これは本作でしか味わえない演技なので、見逃す(聞き逃す)べからず!
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日(土)ロードショー。
余談ですが、先日筆者は本作の一言アフレコに参加させていただきました。
完成後に吹き替え版をわざわざ鑑賞させていただいたにも関わらず、気が付かない間にそのシーンが終わっていたくらいのちょい役、そして一言なので、「声優じゃない人が声を当てるなんて許さない!」という方にもご容赦いただけることを心より願います。
収録では普段口数少なめかつ小声なのが災いして大苦戦。カート・ヴォネガット著『猫のゆりかご』の
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何かいつもしゃべっていたほうがいいのだ、人間は。そのうち何か意味のあることを言わなきゃならんとき、きれいな声が出る
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という文章の意味を体感しました......。
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(スタナー松井)
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