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小原信治さん のコメント

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小原信治
>>1
ありがとうございます!番組へのメールもお待ちしています!自分で書いたメールが番組で紹介されてそれをまた自分でテキスト化する・・・なんか不思議な感じですが、渋谷で一緒にあたらしいことを始めましょう!
No.3
104ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 湘南では春陽の中に僅かながら夏の匂いが漂い始める 4 月。僕は最寄りの逗子駅から湘南新宿ラインに 1 時間ほど揺られ、東京は渋谷へと毎週通うことになった。本日 4 月 1 日午前 8 時に開局するコミュニティ FM 『渋谷のラジオ』 (87.6MHz) で生まれて初めてパーソナリティーをやらせて頂くことになったのだ。   月曜から木曜の夜22時から24時に放送される 『渋谷のラジオの学校』という番組だ。最初は我が事務所の今浪くんとともに放送作家として各番組の構成をお手伝いさせて頂くだけの予定だったのだけれど、お世話になっている方の推薦でそのうちのひと枠に喋り手として出演するという思いがけない機会が巡ってきたのである。  ラジオ番組には放送作家として 20 年以上携わって来た。生放送も何百回と経験して来た。けれど同じスタジオブースにいてもパーソナリティーと放送作家とでは当然だけれど役割が全く違う。車の運転で言えば、助手席や後部座席で地図片手にナビゲートするのが放送作家で、実際にハンドルを握っているのがパーソナリティーである。つまり僕はラジオの生放送というドライブ自体は 20 年以上して来たけれど、自分では一度もハンドルを握り、アクセルを踏んだ経験がないということだ。助手席ではベテランでも、運転席に坐れば全くの初心者。つまり、今回の『渋谷のラジオの学校』は僕にとって初めてドライバーとしてハンドルを握る、教習所のような場所だと言えるだろう。実を言うと、お話しを頂いた直後は、個人的な理由で少しだけ 迷っていた。でもこんな機会は人生で二度とないだろう。また、この年で人生初の経験が出来るチャンスもなかなかない。大人になって初体験した旅やオートバイ、サーフィン、農業、フルマラソンなどのように、人生における「新たな扉」が開くきっかけになるかもしれない。そんな自問自答の末、僭越ながらトライさせて頂くことにした。願わくば ラジオというものを1から勉強し直したい。長年携わって来たラジオのあたらしい景色が見てみたい。何度も走って来た道が、ドライバーとしてハンドルを握ることで、まったく違う景色に見えてくるように。  そんな「渋谷でのラジオパーソナリティー初体験」まで、あと 5 日となった。昨日もいつもの海沿いを走りながら、選曲はどうしよう。どんな話をしようと思いを巡らせていた。企画というのはすべて構想を練っているときは純粋に楽しい。でも、実際に始まってみるとその楽しさの上にどんな仕事にもある大変さが加わる。実力不足で思うように表現できない悔しさが加わる。思っていたほど受け手に伝わらないもどかしさが加わる。そして焦り始める。追い詰められる。さらに焦る。どんどん空回りして、やがて自滅する。なんて悪夢を僕はこれから何度見ることになるのだろう。なんて、半分は冗談だけど半分は本気で不安になっている。  聴くことで気持ちが穏やかになったり、安心できたりするのが一番だと思っているので、決してシリアスな番組にするつもりはない。とはいえなにぶんパーソナリティーなんて初めてのことなので、それなりに真面目にも考えてしまう。僕という人間に何が話せるのか。誰が聴いて下さるのか。その誰かとどんなつながりを持つことができるのか。そして、どこまで裸になる覚悟があるのか。今もなお分からない。そんな未知なる世界への期待と不安が綯い交ぜになっている今の気持ちが、実はとても久し振りのものであることに最近気づいた。それは、校内暴力の嵐が吹き荒れていた中学校に入学した年の春に抱いていた思いだった。高校入学には気負いすらなかったし、大学時代にバイト感覚で始めた放送作家の仕事を卒業後もその延長戦のようにやってきた僕には、人が新社会人になるときに抱く期待や不安がまるでなかった。だから、あたらしい世界に飛び込む今の気持ちは、中学校に入学した 12 歳の春以来、ほぼ 34 年振りということになる。  この春も、入学や就職、上京、生活環境の変化などで「あたらしい世界」に飛び込む人がたくさんいるだろう。期待とともに「誰にも言えない不安」を抱えている人も少なくないだろう。もちろん今までだってそんなテーマで幾度となくラジオを聴いて下さる方々の「思い」を募集し、番組で紹介させて頂いて来た。だけどそれはあくまで、放送作家としての話だ。今度は喋り手としてその思いを受け取る。たとえ一通でも、その重さや意味合いは今まで以上のものとなるだろう。ましてや今の僕自身が「あたらしい世界に対する誰にも言えない不安」を抱えているのだ。だからこそそういう「思い」を訊きたいと今、強く願っているのだろう。何より僕自身がひとりじゃないことを確認する為に。そう、ラジオの根底にあるのは、喋り手と聞き手がともに「ひとりだけど、ひとりじゃないこと」を確認し合うことだ。そして、人と人を、地域と地域とを繋ぐことだ。  たとえば、海沿いのこの小さな町と渋谷を始めとする都会とを繋ぐ湘南新宿ラインの長い長い線路のように。そのスタート地点とも言える逗子駅には、この春こんな手作りポスターが掲示されている。  期待と不安が入り交じった気持ちでこれを見つけたとき、気持ちがスッと軽くなった気がした。ここから旅立てることを、本当にうれしく思った。 〈緊急告知〉    そんなわけで 4 月 6 日水曜 22 時から、渋谷でラジオパーソナリティを初体験する僕、小原信治が生放送でお送りする『渋谷のラジオの学校』では、 「この春、渋谷で○○を初体験します!」 というテーマでメッセージを受け付けたいと思っています。 ▽この春、初めて渋谷で学びます。働きます。暮らします。 ▽この春、初めて渋谷で服買います。舞台見ます。 ▽この春、初めて渋谷でデートします。夜の初体験します。 などなど「この春、渋谷で何らかの初体験が控えている」あなたの期待や不安、相談なんかを訊かせて下さい。専用アプリでお聴きになる全国のあなたは「渋谷以外の場所」での初体験でも OK です。 メールアドレスは gakko@shiburadi.com 生放送中は Twitter で「 # 渋谷のラジオの学校」で呟いて下されば番組内でどんどん紹介させて頂きます。 また、頂いたメールは『渋谷のラジオの学校』各曜日の各時間で紹介させて頂く場合もあります。 ラインナップは、 月曜 22 時台は 森口彩乃 & 五日蛙  23 時台は 渡部秀 火曜 22 時台は ひうら姉妹  23 時台は 伊村製作所 水曜 22 時台は 小原信治  23 時台は 小出恵介 木曜 22 時台は 阪本奨悟  23 時台は 劇団プレステージ  僕自身は月曜と水曜の構成も監修させて頂いています。そうそう、通りに面したサテライトスタジオはガラス越しに見学も自由だそうです。  『渋谷のラジオの学校』は 4 月 4 日月曜午後 22 時から、渋谷のラジオ ( 87.6MHz) にてスタート。専用アプリをダウンロードして頂ければまもなく全国どこでも聴取可能です。詳しくは渋谷のラジオのホームページ、公式Twitterなどを御覧下さい。
草の根広告社
『草の根広告社』は、放送作家を生業とする僕が、2004年からとある番組サイトで日々の想いを徒然なるままに綴って来た「人生日誌」です。大都市東京の通勤圏にある海辺の小さな町「秋谷」で暮らしている現在は、本業の傍ら、浜でビーチグラスを拾い、畑を耕し、海沿いを走りながらの日々の思索と

「海辺暮らしのミニマリズム」について書いていこうと思います。ともに掲載する「海と空の写真」が読んで下さる方の深呼吸になればと願っています。