「押し活」
放送局やスタジオを出る際、出入り口のところに人がまばらに立っているのを目にすることがよくある。いわゆる「出待ち」というファンの行動のひとつだ。道路交通法などとの兼ね合いもあり、基本的には推奨されていない行為なので応援することはできないのだけれど夏は夏で「この酷暑の炎天下に大変だな」と思うし、冬は冬で「この寒い中大変だな」と思ってきた。自分には絶対にできないと思っていた。
そんな「出待ち」を気づいたらやっていた。娘から「今日家で仕事してるなら学校まで迎えに来て」と要請された時だ。暑過ぎる夏も寒過ぎる冬も大雨の時も娘の下校時刻に校門の前に立っていた。大抵はすぐには出て来ない。友達と遊ぶ約束をしていたり、花壇に水遣りをしていたりして、 5 分から 10 分、長いときは 20 分くらい待たされることもあった。それでもただ待ち続ける。校門から手を振って出てくる娘の笑顔を待っている。そういうとき「あぁ、出待ちってこんな気分なのかな」と何度も思ったりした。子育ても対象者を応援して育てるという意味では押し活の一種なのかもしない。娘の友達のご両親なんて剣道をやっているお子さんの試合で週末...