小原信治さん のコメント
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八月初旬の朝、次第に強くなる夏の陽射しの下を走る。青い空に映える入道雲を見ているうちに、あの日もこんな夏空だったのだろうかと 72 年前に思いを馳せていた。まだ生まれていなかったにもかかわらず、その怖いくらい美しい夏空はくっきりと僕の脳裏に刻まれている。子供の頃、終戦や二度の原爆投下について学んだ際、頭の中で思い描いた青と白の絵の具でベタ塗りしたようなコントラストの強い夏空だ。風がぴたりと止んでいる夏空だ。
最近は漫画や映画の出来事だと勘違いしている子供もいると訊いて驚きました。「はだしのゲン」は絵が怖くて読めなかったという子供時代を過ごした若い人も少なくないみたいです。残酷なものだからこそ目を背けることなく誰もが見ないといけないというのも暴論なんでしょうかね。
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