鈴木克昌代表代行・幹事長 定例記者会見(2013年10月16日)

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10月16日、鈴木克昌代表代行・幹事長が定例の記者会見を行いました。
要旨は以下の通りです。

【冒頭挨拶】

本日の総合政策会議ではTPPについてあらためて現状を担当から聞いた。やはり、靴の上から足を掻く様な状況で、何を聞いても守秘義務であると、今後の課題は今後詰めていきますと、こういう話でずっと終始一貫している。
出された資料の中で、10月8日に出された「TPP首脳声明のポイント」の一番冒頭に、「TPP交渉参加各国の首脳は、TPP交渉が完了に向かっていることを公表できて喜ばしく思う」とある。ということは、今我々が聞かされている説明と、実際に進められている交渉とかなり温度差があるのではないかということを、今日改めて私は強く感じた。
したがって、明日、幸いにして、私は党代表で(本会議)代表質問をさせてもらうので、その質問の中で、本当に総理はこのTPP交渉の現状を、我が国にとって国益上順調に来ているという風に、自信をもって言う事ができるのかという事を聞いてみようと感じている。

いずれにしても、我々はこれだけ課題の多い現状で、一日も早く国会を開催すべきだという事を言い続けてきたわけだが、結果的には昨日10月15日に開会された。
出されてきた法案、そして法案の重要性等々考えていくと、12月6日までの53日間で本当に十分な審議が可能なのかどうか、私は今非常に疑問に思っている。かといって、今の国会、政府の中で大幅な会期延長というのも非常に難しいのではないかと思っているので、残念ながら小さな勢力となったわけだけれども、我党としては全議員が一丸となってそれぞれの分野で、しっかりとした中身の濃い深堀の議論をしていくと、政策担当の畑さんを中心に徹底的にやっていこうという風に思っている。

間違っても数の力で乱暴な国会運営が行われないように、我々は他の野党の皆さんとも協力をしながら、しっかりとやっていきたいと思っている。

【質疑要旨】


臨時国会に党としてどのように臨むのか

Q. 今回の53日間の会期でどのように生活の党としての存在感をアピールしていくのか、与党側へどのような追及をしていこうというお考えか。
(NHK)

A. 今国会でのポイントというのは、原発の問題も汚染水の問題含めて、重要なポイントになると思う。
それからもう一つは、当然のことながら消費税。実際に上げるという事が決まった訳だけれども、我々はあくまでも撤回できないかという立場で今国会臨んでいくが、万万が一撤回が物理的に不可能であるといった時には、本当に国民皆さんに影響がでないように、そしてまた言われているような、使い方について本当にそれが正しいのかどうか、その点を含めて徹底的に追及していきたい。
TPPについては先ほど申し上げた通り。

それ以外は、やはり労働の問題。今のような状況で景気が回復をしていくのか。そしてまた、本当に非正規雇用の皆さんも含めて賃金が上がっていくのか。そういう所が今国会での議論の一番のポイントになってくると思っている。
そして、最後に、今日も大勢の方が台風被害で亡くなったように、こういった自然災害に対してどのような形で政府として臨んでいくのか。そのところも当然今国会で政府に正していく重要な問題であると思っている。


小泉元総理の脱原発発言について

 

Q. 今日、小泉元総理がまた木更津で開催した後援会の中で、これまでと同じように、やはり脱原発に舵を切るべきだという趣旨の事をおっしゃっているようだが、代表の会見でも以前質問が出たが改めてこの小泉元総理の最近の脱原発発言について、どのように受け止められるかお聞かせいただきたい。(NHK)

A. 小泉元総理の脱原発への発言というのは、まさに小沢代表がおっしゃったように、総理を経験された政治家として、ある意味では本当に大成をされた方が大所高所から冷静に見られて、やはり我が国にとって脱原発という事をおっしゃられるのは、私は大変素晴らしい事だと思っている。
他方我々は、例えばアメリカにはあれだけ広大な国の中に60基原発があり、日本はその24分の1の国土の中に54基原発がある。しかも我が国は地震国である。そういう事を考えていくと、元々原発に頼るという事が間違いであったと思っている。

余談だが、私は先日葛巻町へ行ってきた。太陽光・風力・地熱そしてバイオを含めて、人口の倍の電力を作られているという事だったが、残念ながらそれを結果としては電力会社に売って、結局町民の皆さんは電力会社から電力を買わなければならい。最大のポイントは発送電の分離が出来ていないというところになるわけだから、やはりそういう問題も含めて、我々は党として脱原発、そして自然エネルギー、再生可能エネルギーへの転換。これは本当に党を挙げてやっていこうと思っている。