小沢一郎代表 定例記者会見(2014年3月24日)


3月24日、幹事会終了後小沢一郎代表が定例の記者会見を行いました。
冒頭挨拶で、体調不良等により一カ月に渡り会見を休止していたことについて陳謝しました。
会見要旨は以下の通りです。


20140324小沢代表会見


【 質疑要旨 】

  • 大阪市長選挙について
  • 国家戦略特区について
  • 鹿児島県2区補欠選挙について
  • 結いの党との合流報道について

大阪市長選挙について

Q. 昨日行われた大阪市長選挙の受け止めをお伺いしたいのと、今回の結果が国政レベルに与える影響をどう見ているかお聞かせいただきたい。(NHK)
A. 橋下さんの得票数というよりも、投票率が23%、それから白票、無効票を差し引くと、(有効票が)17、8%になるか、計算を正確にしていないけれども。無効票が6万、全有権者の3、4%くらい。投票率が非常に低かったということで、橋下さんが描いていたような結果にはならなかったのだろうと思う。

これと国政とは直接関係無いことだけれども、維新の会と他の政党との溝が深まったということも、大阪では特にそういうことになるので、その意味でこの後どうなるか分からないけれども、それぞれが今後どうするのか考えるきっかけになるのではないかと思う。
Q. 今回の選挙を受けて、野党再編に今後影響があると思うか、あるとしたらどういった影響か。(TBS)
A. 直接的な影響ということではないと思うけれども、私もマスコミの報道しか分からないが、今回の選挙のきっかけになった時、特に公明党との軋轢が表面化して、自ら国政に出るということを橋下さんが話したということを聞いているから、そういうことになれば、今までとは違って橋下代表自身が国政の場に出てくるということだから、従来とは違った要素が出てくるということになるのではないか。

国家戦略特区について

Q. 昨年の12月、臨時国会で特定秘密保護法が成立した時に、国家戦略特区に関連する法案も可決されていて、この国家戦略特区に関する地域指定が今月に決まるということだけれども、今分かっているところで東京や大阪などが地域指定されるのではないかということで進んでいる。
東京を見てみると、都知事の舛添さんが医療分野についてこの特区が使えるのではないかと、シンガポールが新薬の開発のメッカになっているということで、それを東京に持ってくるのだと何度も定例会見等で言っているけれども、医療に関する規制緩和といったことがなされ、事実上のTPPのようなことが国家戦略特区でされるのではないかということだが、小沢代表はこの国家戦略特区についてどうお考えか。(IWJ)
A. 具体的な事は分からないけれども、安倍内閣は自分自身の考え方で国家戦略特区であれ、TPPであれ進めている。今、安倍内閣が進めている色々な規制緩和だなんだという、いわば強い者の側に立った政治のやり方、これは、私は本来の政治のあり方、精神と反するものだと思っている。その意味で賛成できかねるけれども、今は自公政権で安倍内閣だから、基本的に彼らの思い通りに数でやっていくのであろうと思う。
我々としては我々の考えを機会あるたびに主張し、そして最終的に総選挙で国民の判断を仰ぐという方法しか民主主義の制度の中ではない。

鹿児島県2区補欠選挙について

Q. 鹿児島2区補選についてお伺いしたい。代表は常々政界再編について民主党を中心にとおっしゃっているけれども、今回の補選については、野党の統一候補として民主党が呼び掛けて、各党推薦する見通しになっているけれども、このことについて評価なり受け止めを教えていただきたい。(共同通信)
A. 各党がまとまって自公と対決する、対峙するということは大変いいことだし、今日の日本国民の意識からすれば、皆でまとまってやれば必ず勝てると、いつも言っている通りである。

今回、民主党が呼び掛けたということだけれども、それはそれで結構だが、民主党は自分の系統の候補者ではないところでも、積極的に大乗的な見地でそういう姿勢を取っていただければ、よりいいのではないかと思う。

結いの党との合流報道について

Q. 一カ月くらい前、小沢代表が結いの党の江田代表に合流を持ちかけたというような報道があった。この事実関係についてはいかがか。(読売新聞)
A. 江田さんとは、この政界に彼が入る前も後も、一度も二人で会ったことはない。ためによる報道だと思う。