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マクガイヤーチャンネル 第125号 【スタジオジブリとシスの暗黒卿】
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マクガイヤーチャンネル 第125号 【スタジオジブリとシスの暗黒卿】

2017-06-26 07:00
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    マクガイヤーチャンネル 第125号 2017/6/26
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    おはようございます。マクガイヤーです。

    先週の放送「サバイビング・ジブリ ジブリ・サバイバーとしての米林宏昌と『メアリと魔女の花』予想」は如何だったでしょうか?

    アシスタントを務めてくれた那瀬さんも大活躍で、良い放送になったと思います。

    番組後半では、全く観ていないのに『メアリと魔女の花』を語るという暴挙を行ないましたが、試写会に行った人のツイートをみてみるに、そう外れてはいないとおもいます。でも、信じるか信じないかは貴方しだいです!

    放送の前半で解説した『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』は来週と再来週に日テレで放送されるそうです。



    ここで大事なお知らせがあります。

    本ブロマガですが、次回から月曜ではなく水曜配信となります。

    今後ともよろしくお願いいたします。



    マクガイヤーチャンネルの今後の予定は以下のようになっております。


    ○7月15日(土)20時~

    「『ハクソーリッジ』と天才変態監督メル・ギブソン」

    6/24よりメル・ギブソン久々の監督作である『ハクソーリッジ』が公開されます。

    本作は2017年の第89回アカデミー賞において録音賞と編集賞を受賞しました。これまでどう考えても落ち目だったメル・ギブソンにとっての復活作なのですが、『ブレイブハート』『パッション』『アポカリプト』といったこれまでのメル・ギブソン監督作を観ていた我々には分かっていたことです。

    メル・ギブソンが、稀代の変態にして天才映画監督であることを……

    そこで、俳優・監督としてのメル・ギブソンについて振り返りつつ、『ハクソーリッジ』について解説したいと思います。

    是非とも『ハクソーリッジ』を視聴した上でお楽しみ下さい。



    ○7月29日(土)20時~

    「最近のマクガイヤー 2017年7月号」

    いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。


    詳細未定



    ○8月前半(日時未定)20時~

    「しあわせの『ドラゴンクエスト』」

    7/29に『ドラゴンクエスト』シリーズ久しぶりのナンバリングタイトルにして非オンラインタイトル『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』が発売されます。

    『ドラクエ』といえば「国民的ゲーム」の冠をつけられることが多いですが、『ポケモン』『妖怪ウォッチ』『マインクラフト』といったゲームを越えたコンテンツが席巻し、ゲームといえば携帯ゲームである現在、事情は変わりつつあるようです。

    そこで、これまでの歴代作品を振り返りつつ、ドラゴンクエストの魅力に迫っていきます。



    ○8月後半(日時未定)20時~

    「最近のマクガイヤー 2017年8月号」

    いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。

    詳細未定




    さて、今回のブロマガですが、ニコ生の補講のようなことを書かせて下さい。



    みなさんご存知無いかもしれませんが、2015年以降、日本の夏のシネコンでは、一つの戦争が行なわれています。

    2015年夏の『バケモノの子』

    2016年夏の『君の名は。』『聲の形』

    2017年夏の『メアリと魔女の花』と『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』

    ……この並びをみてお分かりかと思います。

    日本の夏のシネコンを揺るがす戦争――それがポスト・ジブリ・ウォー、あるいはポスト宮崎駿ウォーです!


    「ポスト・ジブリ」

    「ポスト宮崎駿」

    この冠を戴くため、様々な長編アニメが大金をかけて製作され、夏のシネコンで公開されます。普段アニメなどみない客、それどころか、一年に一回しか映画館に行かないようなマイルドヤンキーたちも、「ポスト・ジブリ」っぽいアニメを観るために映画館におしかけます。時期は夏休みであり、子供も大人も楽しめる「ポスト・ジブリ」っぽいアニメなら家族で観るのに最適です。

    結果、よく出来た「ポスト・ジブリ」作品は年間興収ランキングの上位に躍り出ることになります。


    しかし、ここで重要なのは、「ポスト・ジブリ」や「ポスト宮崎駿」といった言葉は、あくまでも興行的な視点、プロデューサー的な視点からの言葉だということです。

    細田守、新海誠、庵野秀明、それに片渕須直……といった監督たちは、「ポスト・ジブリ」や「ポスト宮崎駿」の担い手云々といった質問に対して、皆一様に苦笑します。


    「いやいや、私なんてまだまだ」

    「とてもジブリや宮さんには及びませんよ」

    「そもそも、目指すところが違うんですから」


    これらは本音でしょう。

    そんなことを言いつつ、新作が公開される前にはテレビ局や関連企業とタイアップし、過去作をテレビで流してもらい、コンビニで関連グッズを含めたフェア展開をするのです。つまり、プロモーションや興行面では過去にジブリが行なってきた方法を踏襲しているのです。

    苦笑は、自分たちはジブリや宮崎駿とは確実に違うことを自覚しつつ、しかし自分の作品を一人でも多くの人にみてもらうため、あるいは売って生きていくためにはジブリがやってきた方法を踏襲していることに対する自嘲でしょう。結局、今の日本で長編アニメ映画を売って生きていくためには、この方法が一番なのですから。

    しかし、彼らは、クリエイターとしてはジブリや宮崎駿とは異なるものを作りたいし、実際作っているのです。自分たちがどういうアニメを作りたいのかと、世間からどういうアニメを求められているのかは異なります。それぞれに上手いバランスをとりながらやっているわけですが、最終的に優先するのは前者です。

    だから、ある意味、胸を張って苦笑しているわけです。


    ところが、今の日本で、「ポスト・ジブリ」や「ポスト宮崎駿」といった言葉を出されると、苦笑どころか背筋を伸ばして真剣に答えざるを得ない映画監督が二人だけいます。


    それが宮崎吾朗と米林宏昌です。

     
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