おはようございます。マクガイヤーです。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』観ました。いやー、面白かったですね。
ただ、本作は三部作の二作目になるわけですが、三作目を観るためにまた5年間待たなくてはならないかと考えると、なんともいえない気分になったりもします。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
〇2月8日(日)19時~「『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』とテロと虐殺と富野の青春」
1/30に『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』が公開されます。富野由悠季の小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を原作とする劇場アニメの第二部です。原作通りであればテロと虐殺とハサウェイの青春が描かれる筈です。約5年を挟んでの待望の続編公開に期待が止まりません。
そこでゲストとしてアニメ作品の演出家である安藤正臣さん(https://x.com/miozin35)とIGN等で活躍するライターである山田集佳さん(https://x.com/arcavir)をお迎えし、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の総括を行う放送を行います。
以前行った「『閃光のハサウェイ』予習編」と合わせてお楽しみ下さい
〇2月23日(月)19時~「『ヒグマ!!』『禍禍女』公開記念、内藤瑛亮監督にいろいろお聞きする回」
1/23より内藤瑛亮監督・脚本による映画『ヒグマ!!』が公開されます。闇バイトをする青年たちが森の中でヒグマに襲われるというお話で、主人公の青年を鈴木福が演じることでも話題です。 また、2/6より映画『禍禍女』が公開されますゆりやんレトリィバァ監督自身の恋愛経験を反映した「恋愛映画史上『最狂』の復讐劇」だそうですが、こちらの脚本も内藤瑛亮さんが担当しています。 実際に起こった事件を基にした『先生を流産させる会(2012)』が内藤瑛亮の長編映画監督としてのデビュー作だったわけですが、監督作でも脚本家としても、常に時代や社会を挑発するその姿勢が現在まで一貫しています。 そこで、内藤瑛亮監督をお呼びして、映画製作の実際についていろいろとお聞きします。 映画ライターの竹島ルイさん(https://x.com/POPMASTER)と編集者のしまさん(https://x.com/shimashima90pun)も出演します
〇3月上旬(日時未定)「最近のマクガイヤー 2026年3月号」
・時事ネタ
・ウィキッド 永遠の約束
・映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城
・レンタル・ファミリー
・スペルマゲドン 精なる大冒険
・ブゴニア
・トゥギャザー
・マーズ・エクスプレス
・HELP 復讐島
・ランニング・マン
・レッキング・クルー
・『恋愛裁判』
・『アウトローズ』
・『怪獣天国』
・『ウォーフェア 戦地最前線』
・『28年後... 白骨の神殿』
・『万事快調 オール・グリーンズ』
・『コート・スティーリング』
・『黒の牛』
その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇3月30日(月)19時~「『プロジェクト・ヘイル・メアリー』と現代SF映画(仮)」
3/20より映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が公開されます。アンディ・ウィアーの同名原作小説をフィル・ロードとクリス・ミラー監督が映像化する期待のSF映画です。アンディ・ウィアーの前々作『火星の人』は2015年に『オデッセイ』として映画化されましたが、傑作だったので、『ヘイル・メアリー』にも期待しています。
そこで、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の原作やフィル・ロードとクリス・ミラーの過去作、最近のSF映画について解説するニコ生を行います。
ゲストとしてお友達の虹野ういろうさん(https://x.com/Willow2nd)をお迎えしてお送り致します。
〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています
当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。
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また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。
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合わせてお楽しみ下さい。
さて、本日のブロマガですが、『ランニング・マン』と『火の鳥 生命編』について書かせて下さい。
●『ランニング・マン』
先月の映画秘宝にエドガー・ライト監督のクロニクルを寄稿したのですが、新作映画である『ランニング・マン』については軽く紹介するだけに留めたのですよ。
『ランニング・マン』については、11月に台湾に旅行した際に鑑賞したのですが、実のところあまりピンと来ませんでした。当然、日本語字幕ではなかったので、内容的に半分くらいしか理解していないからかなあとも思い、クロニクルに含めて評価するのを避けたわけですね。
先週末に『ランニング・マン』が日本公開されたので、日本語字幕できちんと見直したのですが、同じような感想になりました。先に公開されたアメリカ本国では「ポップコーン映画として楽しめるが、監督の持ち味が薄れている」というような声があったようですが、ほぼ同意見です。現代のディストピアSF映画としてきちんとしたクオリティがある映画ですが、エドガー・ライトがいまこの映画を撮る意味あったのかと考え込んでしまいます。
そう考えてしまう理由の一つは、現実にいまアメリカで起こっていること――ICEが移民やマイノリティだけでなくアメリカ生まれの白人までも殺してしまったこと――がひど過ぎるから、というのが挙げられるでしょう。
昨年製作された映画の中では、『ランニング・マン』だけでなく、『スーパーマン』や『ワン・バトル・アフター・アナザー』にも「移民狩り部隊」が出てきます。いずれもトランプ再選前に製作されたのですが、現実がひど過ぎてフィクションとしての力が相対的に弱まってしまった、という共通点があります(付け加えれば、『エディントンへようこそ』はコロナ禍を舞台とし、他三作品と若干趣が異なりますが、現実と比較すると冷めるという意味では同じです)。
エドガー・ライトも頑張ってると思うのですよ。
特に、冒頭スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「Underdog」がかかる中、ディストピア都市のスラム街から富裕層が集まるゲーテッドシティ内のテレビ局へ向かったり、トム・ジョーンズの「Keep On Running」がテーマ曲のように鳴り響いたりと、音楽の使いかたは相変わらずカッチョ良かったです。
ただ、主人公を演じるグレン・パウエルが貧困に苦しんでいるにも関わらず筋肉ムキムキだったり、劇中番組である「ランニング・マン」がまるで80年代のテレビ番組のように大袈裟な演出で盛り上げることがあんまり笑いに繋がってないことは、ちょっとどうかなと思いました。グレン・パウエルの外見が理想的なWASPであるのに弱者、というのが面白いところではあります。
最も不満なのは終盤の展開です。本作はスティーブン・キングがリチャード・バックマン名義で発表した原作に忠実なのですが、終盤はオリジナル展開になります。「ハイジャックした飛行機でテレビ局のビルにつっこむ」という原作終盤を、911から四半世紀を経た現在やるわけにはいかないというのはよく分かります。ただ、大衆から英雄視されるという展開が、凄く安易に思えてしまうんですよね。無料視聴テレビでメディアを握って実質的な支配者となったテレビ局(この世界観もちょっと古いわけですが)に大衆が操つられているのとなにが違うのか、と思ってしまうわけです。違わないなら違わないで、もう一つか二つ捻った視点が欲しかったところです。
●『火の鳥 生命編』
そう考えると、同じくテレビ局が運営する人狩りゲームの話でも、『火の鳥 生命編』は面白かったし、現在も有効な話だよな、などと考えてしまいます。
手塚治虫が『火の鳥 生命編』を発表したのが1980年、スティーヴン・キングが、『ランニング・マン』を発表したのが1982年になります。キングが手塚をパクったわけではなく、おそらく二作はロバート・シェクリイの短編『危険の報酬』を発想の基としています。
ただ、さすが手塚というか、『火の鳥 生命編』はより大胆な改変が行われているのです。

まず、主人公は貧困層ではなく、テレビ局のプロデューサーです。
クローンの猛獣をハンターに狩らせるという企画が視聴者に飽きられていると感じた主人公は、クローン人間狩りを企画します。
勿論、この世界でも人間のクローン人間は違法です。しかし人間そっくりでも人間じゃない部分が一ヶ所でもある人間もどきのクローン生物なら法律をすり抜けられる、と提案します。
主人公はアンデスにある、世界で唯一のクローン研究所に赴き、人間もどきのクローン生物作製について相談するのですが……

色々あって自分のクローンが大量に作られる、というお話です。

で、当然のように主人公(のクローンたち)は人間狩りの標的となります。それまで人間を人間とも思って無かった主人公が、一転して人間扱いされなくなる――因果応報の話なわけですね。

逃走の最中にジュネという幼女と知り合うのですが、その祖母が生命維持のためにサイボーグとなっていたり……

成長して女になったジュネを愛するようになり、本当の人間性を取り戻したり……といった展開が見事でした。
以前、『火の鳥 生命編』は小室哲哉の話、という見立てで盛り上がったりしたのも懐かしいところです。
『イクサガミ』がネトフリで映像化されて好評を博しているわけですが、『火の鳥 生命編』映像化もワンチャンあっても良いのではないかと考える今日この頃です。
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