りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
1仏大統領選挙は7日実施。直前の世論調査ではマクロン支持61%、ルペン支持39%と大差である。かつ、第一回大統領選で敗れた候補の支持票は大方、マクロンに流れると予想される。
2:ルペンの EU 離脱主張などで、ナショナリスト的主張はフランスだけでなく、欧州全体を不安にするものであり、ルペンへの反対は歓迎されるものであろうが、対抗馬としてでてくるマクロンも決してのぞましい候補ではない。
3、便宜上ウィキペヂアから抜粋する。
・国立行政学院( ENA )を卒業
・ 2004 年からフランスの財務省財政監察官(財政監査総局勤務、
・ 2006 年に社会党に入党し、 2007 年大統領選挙で社会党候補支援。
・ 2008 年にロスチャイルド家(仏:ロチルド家)のフランスにおける中核銀行たるロチルド & Cie (フランス語版)に入行。 2010 年には副社長格にまで昇進、一時期の年収は 200 万ユーロ。
・オランド政権経済相
EUはたとえば東欧の労働者の就業機会を東西冷戦のころよりも増やし、所得をひきあげているわけですね。
EU自身が「新規加盟国の成長により、投資機会、製品需要が増大し、既加盟国も成長した」という認識です。
http://eumag.jp/behind/d0514/
もちろん、市場経済にくみこまれることによって、あらたな問題が東欧諸国をおそうわけですが、そうするとまた、その解決のためにEUの本部から多額のカネが流れ込むわけです。
EUの域内全体をとおしてみれば「貧しい国が豊かになり、富が独占されなくなっている」わけです。少なくともEU官僚はそれをめざしているわけですね。
そういう意味でEUは、富める者と貧しい者の差をちぢめ、ごく少数の者が大金持ちになることはあっても、富をごく少数で独占しているわけでなない世界を官僚的につくりあげようとしてるわけで、つまりより社会主義的でもあるんですよ。
マクロンの思想的背景もそんなところかなあと、これは想像ですが、おもっています。
「富める者と貧しい者の差が大きくなり、ごく少数の者が富を独占すること」を古くから社会主義者が問題にし、そのひとつの答えが今のグローバリズムなわけですから、「グローバリズムがよいとか悪いということでなく」などというのは、問題のとらえ方を間違えているとおもいます。
国家間の格差減少をグローバリズム以外のなにで実現できるのか?ということですね。
フランスの労働者でルペンに共感するような人々は、まずは自分の国だけが豊かであれば良いという人々で、言ってみれば右翼なんですよ。フランスでは右翼がより先進的なんです。
そこをごまかしてはいけません。
そしてそこがこの問題のむずかしいところです。
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