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Mythe et poemeさん のコメント

まずはわれわれ庶民の目には絶対に触れない専門論文をかみ砕いて紹介くださった孫崎さんに深謝します。

本来なら、ジャーナリズムが存在して、伝えるべき内容だ。

我が国に存在するのはジャーナリズムではなく、自称「メディア」。彼ら糞バエどもは、さすがに自らをジャーナリストと僭称する図々しさはなく、「メディア」と自称する。これって上手い詐欺じゃないかな。

それはそれとして、先日、「プライムニュース」で、西部邁氏が出演し、米シンクタンクの研究者が、各国が核を保有することによる世界平和ということを主張しており、この理論が米国の主流であるとの紹介をしていた。

そのことは、まあ、軍産の新たなイデオロギーと受け取っておいてよいと考えるが、「プライムニュース」で西部氏が「これは、穿ち過ぎかもしれないが」と断りつつ、核保有による恐怖の均衡によって「世界平和」が可能になるという論理は、実はトランプのこれまでの発言に影響を与えているのではないかと述べていたのが思いあわされる。
トランプは大統領選挙中に、日本や韓国も核を保有せよということを言っていたということを引き合いに出していたのである。

こうして見ると、「彼ら」による巧妙なチェス・ゲームは、北朝鮮と言う駒を動かすことによって、結果的には、韓国や日本を核武装させ、その結果、日本や韓国から米国の駐留軍が将来的には撤退するという隠された計画を実現させることになる。トランプの最終的な目論見であるところの、世界の警察をやめて、米州大陸にひきこもるという方向を実現させることが視野に入ってきた。

やがてドルが基軸通貨たる負担を米国は果たさなくてよくなる。欧州や日本は、ドルが基軸通貨であることによる恩恵を手放したくないので、これまで無理をして量的緩和をしてきたが、ついに限界に達していた。
ほかならぬ米国自体、すでに経済の縮小が隠しようのない事実となって露呈し、雇用統計などの嘘がばれつつある。

こうした全体状況の中で、安全保障問題が、チェスの手筋として活用される。

No.5
83ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
アーサー・ウォルドロンは ペンシルベニア大学教授、 1971 年にハーバード大学を最優秀で卒業、ハーバード、プリンストン、ブラウン、米国海軍大学の各教員を歴任。元 AEI アジア部長。ワシントン D.C. 近郊のシンクタンク、米国国際評価戦略センター( IASC) 副所長。 A: 事実関係 アーサー・ウォルドロン著「 Why We Must Recognize North Korea (我々は何故北朝鮮を承認しなければならないか)」 ・北朝鮮に関する交渉が何故成果をあげれないかに理由は簡単だ。公然と宣言された交渉の目標は達成出来ないものだからである。北朝鮮の核兵器を排除しようとするのに有効な政治的、軍事的手段がないことを受け入れる時期にきている。 ・このアプローチは核兵器を持つ国家として外交的に北朝鮮を承認することである。ワシン トンと平壌は互いに大使館を設置し大使を交換すべきだ。これは
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。