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younghopeさん のコメント

異常な世界を描いているように見えるが、人間の生死を、イシグロ氏の世界に置き換えてみると理解しやすい。

「人間として生」が、言論の自由を得て大自在に生きないのであれば、クローンとして生まれ、「人間としての死」が、臓器移植の使命(受精)を果たしていくに過ぎないと考えることもできる。

確かに、人間として生まれても、人間に与えられた命を有効に生かせない人生ならば、確かに、精子と卵子の受精によってもたらされた人生に過ぎなくなる。

現在の社会は、人間の価値観を忘れ、物、金、地位、名誉にとらわれた「クローン」のような存在になっているといえるかもしれない。
No.2
84ヶ月前
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1:カズオ・イシグロ ( 1954 年生まれ ) の代表作は、『私を離さないで』と『日の名残り』であろう。『日の名残り』は英国最高の文学賞ブッカー賞を受賞している。 2:『私を離さないで』と。『日の名残り』のあらすじを見てみたい。 (1)『日の名残り』 あらすじ [ ウィキペディア ] 物語は 1956 年の「現在」と 1920 年代から 1930 年代にかけての回想シーンを往復しつつ進められる。 第二次世界大戦が終わって数年が経った「現在」のことである。執事であるスティーブンスは、新しい主人ファラディ氏の勧めで、イギリス西岸のクリーヴトンへと小旅行に出かける。前の主人ダーリントン卿の死後、親族の誰も彼の屋敷ダーリントンホールを受け継ごうとしなかったが、それをアメリカ人の富豪ファラディ氏が買い取った。ダーリントンホールでは、深刻なスタッフ不足を抱えていた。なぜなら、ダーリントン卿亡き後、屋敷
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。