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changeさん のコメント

地理学者というより、哲学者というイメージが強い。おおざっぱにベルク氏を調べてみたが、時代年齢によって見方考え方が変遷しているのではないか。

フランスから、中国を目指したが、文化改革で混乱しており、日本を、「脱中心化」の拠点とした。日本の和辻哲郎の「風土」にかなり影響を受け、自然環境を時間的視点で移ろいゆく姿を精神的物理的にとらえる日本式に、空間の中の形を精神的物理的にとらえるヨーロッパ式と同じように自然環境存在の理念を認めていったようである。最後的には、米国、日本、西洋の3極構造の中で、ギリシャ、ローマにさかのぼる伝統的な西洋「再中心化」に、自分の立ち位置を定めている。

日本の特質を、「人間の個別化を排斥し、共同的な一体性を称揚する傾向」ということは、ベルク氏の思想とは一致しないのではないか。太字以降は、微妙に論理が変わっており、孫崎さんの解釈ではないだろうか。日本は個別化を排斥しているというより、空間を、唯物的に形としてとらえるのでなく唯心的に時間的推移の中に見てゆくということであり、思想的文化論で理解すべきものではないか。
No.1
82ヶ月前
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a 国土②―ベルク・フランス地理学者 オギュスタン ベルクは一九四二年生まれ。フランスの地理学者でフランス社会科学高等研究院教授。一九六九年初来日し、宮城大学教授などとして通算十数年、日本に滞在した ・山々には目を奪うような尖峰が欠けてはいるものの、造山運動の歴史が比較的浅く、気候が激しいために、斜面は切り立っていて谷は V 型と深く刻みこまれている。そのため、日本のわずかの隆起でさえ、しばしば本物の山の姿をとる。 ・日本の山は交通の点からしても困難な自然環境だが、住民にとっても厳しい環境である。 ・短くて速い流れは平野部にあっても、山の近いことを感じさせる(急激なすさまじい増水、劇的な流出と浸食、河床の容赦ない移動等列挙)。 ・沿岸地方は有史以来、特権的な美的テーマであり、隣の朝鮮や中国には見られないほどの段階まで活用され、開発されてきた。 ・日本の文化は海洋国の文
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。