changeさん のコメント
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自然③―自然と調和、源氏物語―モリス
。モリスは一九二五年生まれ一九六五 5 年に日本文学研究で英国ダフ・クーパー賞を受賞。 ・日本の田園と気候が文化に与える影響は決定的である。
・ 平安朝文学における自然の役割は誇張してしすぎることはあるまいと思う。 日本では四季の変化がはっきりしている。ここでは自然を意識せずに生きることが特に難しい。
・しかも怖ろしい自然のさまざまな災難―台風、津波、洪水、またほとんど毎日の地震―が人々を襲い、人々をして人生に対する自然の影響を強く意識せしめてきたのである。
・ 西洋社会では自然のもつ非人間的な力に対して人間が真正面から取り組みやがては打ち勝って人類の利益のために自然を順応させるという理想である。 われわれ自身の二〇世紀に特に大きな成果を持って実現されている理想である。しかも逆説的なことではあるが、人間社会の安寧のみならず、人類という一種族の存
平安文学の日本文化研究者アイヴァンモリスの戦前戦後を通じた間文化論であるが、どうもしっくり理解できない。日本でも英国でも、農耕を主体とした時代は土着が当たり前であり、産業革命を契機に民族の移動が起きてきて、文化も大きく変遷している。また、戦前の日本は、英国、ドイツを手本にしており、戦後は米国を手本にしている。当然戦前と戦後で日本人の生活意識の実態が変わっているのであり、戦前と戦後を同一視するアイヴァンモリスの見方に同調しがたい。戦前の日本文化をベースにした間文化論であれば理解できないことはない。
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