poiuさん のコメント
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何故今、イラク戦争を真剣に検証する必要があるか。 安倍氏は憲法改正を意図。集団的自衛権を確保するため。何故集団的自衛権。イラク戦争のように米国戦略のために米軍と一緒に行動するため。それなら、イラク戦争はどこまで正当性を持つかを十分に検証する必要がある。 1:イラク戦争は戦争開始の合法性がない 2:イラク戦争の開始が合法性に欠けていることは開戦当時より十分把握できた、 3:イラク戦争への自衛隊は、イラク情勢から判断すれば間違った判断、観点は単に米国に追随する姿勢のみ 4:各国は検証しているが何故日本に検証がないか。 決断に当初より自主性がない。米国追随の姿勢。 5:日本においては対米追随が国益であるという命題の検証が必要 6:イラク戦争の検証がなければ再度日本は自衛隊を他国に派遣する事態に。そして将来は戦闘部隊として。 7:集団的自衛権、憲法改定の動き 日本防衛と無関係、国連の理念とも無関係 1:イラク戦
うーん、これはある意味仕方がないんではないでしょうか・・・?自分には疑問を持つ、持たない以前の問題のように感じられます。
この年齢層で「湾岸戦争がどういうものだったかまで知っている」とかろうじてでも答えらえる人の方が少ないだろうし、18歳といえば物心ついたら…という感じですよね。であればイラク戦争(あるいは湾岸戦争)が唯一自分の知っている直近の(でもよくわからない遠いアラブ世界で行われた)戦争なわけで、「戦争なんてそんなものなのかな?」程度の認識で終わってしまっても無理もないのでは?
ちょうど彼らの祖父母がWWⅡを実際に知っている年代か、あるいは戦後生まれかという年代に差し掛かってきます。歴代の戦争を世界史での勉強や、平和教育や、祖父母の実体験(さらに両親・親戚からの伝聞)などから深く学び取る機会もなく、他の戦争をよく知らないのであれば、イラク戦争というものに対するイレギュラーさ、異常さ、それに対する疑問なんて感じられませんよ。特にWWⅡのように日本が主体となって戦ったとか、自衛隊が参加はしたものの壊滅的なダメージを受けたりとかでもないわけですし。そもそも印象が薄いというのが本音では?
世界史の年表にただただ他の戦争と同一線上に並列されても、そこから何かを感じ取れというのは並レベルの学生には酷な気もします。
世界史の勉強をそこそこやりこんで(せめて文系大学受験レベルくらい?)他の戦争をいろいろと比較しながら学んだ人たちで、初めて何かに気づきだすのではないでしょうか。
でもそれを期待して待っていても、たぶんほとんどは気づいてはくれないわけで・・・そこを大人・知識人たちがどう教育・情報発信をしていくかでしょうね。でも、そもそもはこういう問いや疑問にきちんと答えられる身近な大人もほぼいないというのが一番の問題でしょう。
他の年齢層の回答状況や18-29歳の他の回答の割合も見てみたいところですね。
自分が中学生の時に湾岸戦争が始まり、担任だった社会科の教師がアメリカへの日本の戦争協力に対して「これは憲法違反だ!」と昼休みの教室にやってきてまでかなり興奮気味に立腹しながら叫んだものの、大半の生徒は「うーん、だから何なのだろう?」くらいの反応でした。憲法違反は確かに重大ですが、憲法違反以上の説明ができなかった教師にも問題があったと思います。戦争の裏に絡んだ国際社会の関係、社会情勢やあの地域の歴史的な事情というものに関しては一切何も教えることもできず、憲法違反の一言で終わってしまった教師の知識や理解の浅さにも問題があったと思います。残念ながら、生徒側も「ふーん」的な知識程度で終わってしまい、有機的な理解、さらなる分析というレベルまでには達しえませんでした。
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