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りゃんさん のコメント

「国家資本主義を中国が他国に押しつけないから中国は覇権主義ではない」という理屈は初めて聞いたが勝手な理屈だ。中国が覇権主義といわれるてるのは、ふつう、南シナ海に勝手に基地をつくるなど、「覇権主義的な外見の行動」をどうみても実際にとってるのに、「それが覇権主義ではないと説得力のある説明ができない」からでしょ(だから国際裁判で負けている)。

それから「国家資本主義」を、ふつうの意味、つまり途上国によくある「国民個々人の政治的・経済的自由を厳しく制限しつつ、国家が中心となって資本主義運営をおこなう」というような意味でとらえるのなら、そもそも「国家資本主義」って他国に押しつけるようなものではない。というのも、そういう体制はある意味すごく効率がいいので、途上国が近代化するにあたって、国としてみずからとりたい体制であり、他国からも経済規模が小さいうちは特権的になら認められてるわけですが、他国から強制されてとるような体制ではないわけです。

ですが、GDPが米国を抜こうかっていう国が、もはやとって良い体制ではない。人民も幸福にしない。なにか「国家資本主義」の意味を根本的に取り違えているとおもう。

なお、「国家資本主義」をとり続けるに当たって、13億は言い訳にならない。そもそも歴史的沿革的に見て、いまの中国の版図が本当に歴史的な中国なのかについては、強い疑義がある。ウイグルやチベットまで中国というのは、清朝のときの体制からしても、明らかに無理。中国は戦争で被害を受けたとかよく持ち出されるが、ウイグルやチベットは被害を受けてないしね。満州も漢人の土地じゃない。

それでも13億を言い訳に「国家資本主義」を貫こうってのなら、それは米国を中心とする自由市場経済諸国にとっては、「挑戦」とうけとられるかもしれないわけで、いまの米中経済摩擦をそういう文脈で(つまり米国は中国の体制変革までめざしている)と受けとめている向きも多い。

横からすみませんでしたね。あんまり非常識なことを書いてるので、ただ常識的なことを書いただけですが、スターリン批判もわかんないような人には難しすぎたでしょうか。
No.16
68ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。