フレデイ タンさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
A: 事実関係、ワシントン・ポスト紙はグレゴリー・ヤツコ箸「私は米国原発産業を監督した。今原発は禁止されるべきだと思う( I oversaw the U.S. nuclear power industry. Now I think it should be banned. By Gregory Jaczko 」 を掲載。その主要点。
グレゴリー・ ヤツコ は 2005 年からアメリカ合衆国 原子力規制委員会 (以下、 NRC )の委員、 2009 年からは同委員会 委員長 を務めていた。 2011 年 3 月の福島第一原子力発電所事故発生後、原発の安全性に関し強硬な姿勢で臨んだことが産業界からの反発を呼び、。 2012 年 5 月退任した素粒子物理学(素粒子論)の博士号。
・私は米国の原子力産業を監督した。そして今、禁止されるべきと考えている。
・素粒子を学んだ物理学者として、 . 原子力産業をささえた科学と技術的核心に敬意
不思議なのは、原子力発電事業は上場しておりながら、廃炉費は勘定に入れないで済んでおり、事故時の賠償は国の責任にぶん投げる。親方日の丸だから、安全対策はずさんになりがち。
非常時の注水方法が取説に書いてありながら、実地訓練してないから、いざとなったら、何も出来なくなるような体たらくだ。現に福一の二号機はベントせざるをえなかった。福島環境汚染の約7割はこのベントによる汚染と言われている。
日本の原発禁止はもう一度福島規模の事故が起こるまで続くと私は思っている。広島だけだったら、降伏はもっと遅れただろうと識者が言っている。日本というのはそういう国だ。
米国は資本主義の国。戦争までROIを計算するのだから、それは徹底している。そういう国だから、日本にあるような原子力村は無い。当然、その事業がなんぼ儲かるのか、ROIはどの程度か、がポイントになる。
廃炉費、事故対策費、全部、コストとしてキャッシュフローの計算に込める。私の知る範囲でだが、ウオール街のファイナンスを受けることが出来なくなっているらしい。投資対象として魅力が全く無いのだ。それに加え、福島の事故がコスト計算を厳しくさせるようになって、米国では原子力発電は資本主義社会の事業としてはバイバイせざるを得ないのです。原子力発電に関しては米国型資本主義が素晴らしい判断を行い投資市場から排除する。
ヤツコさんは米国の実情を嘆いておられるようだが、米国で健全なる資本主義が続く限り、原子力発電は米国から消え去る運命だと私は観察しているのです。
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