• このエントリーをはてなブックマークに追加

changeさん のコメント

和辻哲郎の著書「風土」に強い影響を受けたというより、「風土」を「風土学」として「風土」の主体性を論じている。

物理的ないし自然的・生態学的な次元に属する「環境」を物理的である、物理的であると同時に感性的である「風土」とは根本的に異なることを強調される。

「環境」は客体として科学的に研究することができるが、「風土」」は人間の主観性をはさみ、主体と客体の間に成立する。

自然と人間が共生しなければならないが、環境の総体的荒廃は、近代の主体がその「風土性」を否定したことによって引き起こされている。

「欧米」より「米国」の自然観が強く影響している戦後の在り方に対する大きな警鐘とみる人がどれだけいるか。日本人が日本の良さを忘れているが、今一度日本を見直すべきでしょう。

No.2
64ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
気候② ベルク・フランス地理学者 〈日本の気候の独自性は変わりやすいという点にあり、これは酷暑の夏と寒く雪の冬という両極端をつないでいる〉 〈日本人の気質も「調子の早い移り変わり」という点で際立っているが、これは「執拗」の対極に位置するものであろう。事実この気質は根本的に「受容性」と「忍従」に由来している。〉 出典:オギュスタン・ベルク著『風土の日本 自然と文化の通態』(筑摩書房,一九八八年) ■解説 オギュスタン・ベルクについては先にも触れた。 ベルクは和辻哲郎氏の考えにも十分に配慮し、日本人の気質の特徴である「受容性」と「忍従」について、次のように語っている。 〈和辻によれば、モンスーン気候の影響によって証明される。というのも、モンスーンは厳しい暑熱と湿潤を伴い、 人間は台風の抗し難い猛威に耐えるのと同じように、それを耐え忍ばねばならないからだ。対抗するには及ばない〉  更に和辻を引用し、
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。