changeさん のコメント
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今日、中東では、イスラムのスンニー派と、シーア派の対立が続き、武力紛争の主要要因となっている。これが顕著なのはシリア、サウジ国内、湾岸諸国、イエーメンである。シーア派を支援するのがイランであり、シーア派の軍事行動の多くの場合、イランの革命防衛隊内のゴドス軍が関与し、司令官は ソレイマニ将軍である。従って当然、米国国内で将軍暗殺構想が出ていた。これは過去20年間続いていたといっていい。だが、ブッシュ政権も、オバマ政権も殺害後のイランの報復活動が中東を大混乱に招くとして、殺害計画を断念した。
しかし、トランプ大統領は ソレイマニ将軍をイラク国内で殺害した。
ここから新たな動きが出る。 ソレイマニ将軍殺害に伴う動きである。
まず、イランでは ソレイマニ将軍の後を引き継ぎ、後継者が任命され、彼は当然ソレイマニ将軍路線を継承する。ソレイマニ将軍殺害で、イランの路線は強化されこそすれ軟化はしない。
次
①米国の核合意離脱と石油輸出に関する制裁は、イラン国民生活の困窮を極度に高めている。
②原油輸送海上における安全が確保できない。
③イラン・レバノン・イラクに置かれているイランのシーア派武装勢力は、イスラエルに対する「シーア派の弧」軍事同盟を形成しており、兵器の装備が高度化すれば、イスラエルの存立が脅かされる。
北朝鮮と同じように、核開発を放棄しなければ、経済制裁によって、国民生活が脅かされ、政府に対する抗議が大きくなっていく。反米によって、国民意識を政権に繋ぎ止めなければならない。
原油輸送ルートが阻害されれば、中東に石油を依存する中国・日本などにとって死活問題である。
イスラエルとイランの敵対関係を解消する方策があるかどうか。
全て難しい問題であり、米ロ中の協力関係が築かれない限り解決しないのではないか。米国に中東を去れというのは簡単であるが、利権が絡んだ問題を武力行使せずロシア・中国が外交的に解決できるのか。イランがイスラエルに対する考え方を変えない限り、解決できないでしょう。イランが核保有すればイスラエル・サウジアラビアにも認めなければならない。イランに対して厳然と核保有を拒否する姿勢が国際社会に必要ではないか。
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