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フレデイ タンさん のコメント

マレーシャのマハテイール首相は米国を「ならず者国家」と観ている。彼は米IMFの乱暴な金融切り崩しに全面的に対決して克服した男だ。彼は米国はその傲慢な蛮行故に米国が早晩自滅すると観測している。従って、彼は日本の星条旗礼賛主義に警告を発する。

では、中国は米国をどうハンドルしようとするのか?中国がマハテイールさんと同様に米国を「ならず者国家」と見る。が、その「ならず者性」に全面的に対決して是正すると言う態度を取らない。むしろ、その蛮行とお付き合いし、暴走を抑制し、管理しようとしている。それはあたかも、日本社会が反社会勢力の上納金、みかじめ取り立てをある程度黙認し、コントロールして付き合っているのと同じなのだ。因みに、暴対法は組織的反社会勢力に対して組織名の変更を届け出るのを義務付けてその存在を認めて管理しているのだが、そこにはあきらめがある。

中国のそういう鷹揚な態度は、100年、200年期間をかけて、長く米国と注意をしながらお付き合いして行こうということだ。その心は「WE SHALL OVERCOME」だろう。イランもそうだが、中国も安定的な権力がなければ、カオスになってしまう。カオスになれば必ず餓死者が出る。その点。米国とは違う。米国はカオスだが餓死は無い。豊富な食肉生産と無料の食券供給があるからだ。フリードマンの政治経済哲学は米国に於いてはWORKABLEだが、中国やイランには通用しない。規模の小さい日本国家の日本人には想像できないことだ。
No.1
60ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A-1  ウォール・ストリート・ジャーナル「米中、貿易目標達成には高い上り(壁) U.S. and China Face a Steep Climb to Meet Trade Goals 」 A-2 ニューヨーク・タイムズ「トランプは貿易合意は成長促進というが専門家は合意していない( Trump Hopes Trade Deals Will Boost Growth. Experts Don’t Agree ) . A-1  事実関係 日経「米中、止まらぬ分断 ハイテクなお禁輸・高関税」 米中両国は 15 日、貿易交渉を巡る「第 1 段階の合意」で正式署名、貿易戦争は一時休戦。合意内容は中国による米国製品の輸入拡大や、知的財産権の保護、金融市場の開放など 7 項目。米政権は制裁関税の一部を下げるものの、中国製品全体に課す関税率は高止まりし、ハイテク企業への禁輸措置も残る。世界経済を揺るがす米中の分断は止まらない。
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。