tako2008さん のコメント
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1: 2017.8.4 産経新聞は「「国家の破滅近づく」「安倍首相は競争相手いなかった」共同通信が2日に配信した福田康夫元首相のインタビューでの発言要旨」として、福田首相の発言を次のように報じた。
【政と官】:各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸(の顔色)を見て仕事をしている。恥ずかしく、国家の破滅に近づいている。官邸の言うことを聞こうと、忖度以上のことをしようとして、すり寄る人もいる。能力のない人が偉くなっており、むちゃくちゃだ。自民党がつぶれる時は、役所も一緒につぶれる。自殺行為だ。
【安倍晋三首相の政権運営】: (自民党内に)競争相手がいなかっただけだ。(脅かすような)野党もいないし、非常に恵まれている状況だ。そういう時に役人まで動員して、政権維持に当たらせてはいけない。
2:安倍政権では、日本の社会から「あるべきことを追求する」「述べる」ことを消し去った。当然のことながら、すべての面で
により立て直したことだろう。これは誇っても良いのではないか。
私は当時、民主党政権の経済政策の無能さには本当に腹が立っていた。
リーマンショックの後遺症が残り国民が苦境に喘いでいる中、需要喚起
の為に財政出動をしなければならない時に、「行政の無駄を無くす」と
言って経済対策まで頑なに否定していたからだ。
また、財政再建化についても方針的には間違っていない。善政とは
「与えてから取る」ことであり、経済を活性化させ税収を伸ばした
上で財政再建を目指すことは、最も効率的で国民負担も軽い。
問題は消費税増税を急ぐあまり、せっかく上向いた経済を失速させて
しまったこと。また、ドイツの「インダストリー4」に代表される
ような競争力向上のための産業政策を推進できなかったことだ。
安全保障面の政策につては是々非々だ。自立へ向かうための防衛力強化、
特定秘密保護法や武器輸出三原則の見直しについては賛成だが、米国の
属国化のための集団的自衛権には反対であった。
残念ながら、外交に関しては落第点だろう。
米国の指示で、中国包囲構築のためバラマキ外交を展開するも大失敗。
ロシアと北方領土問題の解決を目指すも裏目に出る結果となり、他にも、
拉致問題の解決、韓国との賠償問題の解決、習近平の国賓来日と、公言
してきた目標は何一つ達成できていない。
これについては、安倍首相自身の問題というよりも、その取り巻きの
責任の無い立場の人達が足を引っ張っていたように思える。
安倍政権の致命傷となったのは、やはりコロナ対策の迷走だろう。
これについては、厳しい態度を取らざるを得ない。
ファクターXの影響で、欧米に比べれば重症者・死亡者が少ない
という点で、「結果論として」は戦略的に正しかった一面もある。
しかし、当初の防疫戦略は「徹底したクラスター対策」だったはずだ。
それがPCR検査から無感染症状者の存在が抜けていたことで封じ込めに
失敗し、その「口実」に「集団免疫」が使われようとしている。
度々再感染はあるにしても、他の多くのアジア諸国は封じ込めに成功
しているのだ。このような誤魔化しを許してはならない。
なぜ厳しい態度をとるべきか。
アジアだけでなく、世界各地で毎年のように新しい疫病が発見される。
次のパンデミックにはエボラのようなコロナより遥かに危険性の高い
変異ウィルスに襲われないという保証はない。
中国、韓国、ベトナムなどの防疫政策が優れていたのは、過去に危険性
の高いSARSやMARSなどのウィルスへの対策の教訓が活きていたからだ。
危険のある「未知のウィルス」に対する防疫戦略の基本は、徹底した
検査と封じ込めである。初期の封じ込めに失敗した今回の防疫対策を
失敗と認識できなければ将来への教訓として学ぶことができない。
安倍政権の最大の売りであった経済も、コロナの失策によって吹き飛ん
でしまった。これでは、人心が離れるのも無理はないだろう。しかし、
裏を返せばコロナを収束させただけでも、救国の英雄になれるのだが、
諦めきって覇気のない野党は、今最大のチャンスなのではないか。
私も過去、政策に関しては多く批判もしてきたが、最後は安倍首相に
「お疲れ様でした」と言いたい。ゆっくり持病療養して欲しい。
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