りゃんさん のコメント
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競泳の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権が開催されている。この中、女子100メートル自由形で白血病から復帰した20歳の池江瑠花子選手が優勝し、400メートルリレーの代表に決まった。 その他にも競泳の激戦が続き、これらを見た多くの国民は、彼らが五輪で活躍する機会を与えてあげたいと思ったと思う。その点で、私も異なるものではない。 コロナの世界全体の事例を見るに、感染者数 132,929,832 、死亡者数 2,885,401 であり、いまだに拡大している。日本の事例は 4 月 9 日時点で、感染者数 492,875 、死亡者数 9,301 人に達している。 そして、多くの人が失業に苦しんでいる。厚生労働省は4月 8 日、新型コロナウイルスの影響で解雇・雇い止めされた人が見込みを含めて 7 日時点で 10 万 425 人となったと明らかにした。 コロナは世界中で多くの人々の運命を変えた。死者すら出たのである。コロナ渦の大きさを考
「東京五輪は、選手間の接触の機会を増し、それを全世界に更なる拡散を行う機会となる」
という点である。
これは本当だろうか?この点がたしかでなければ、今回の孫崎論は沈没である。
この点について考えてみるに、外国人観客は呼ばないことになった。日本人観客はいれるのだとしても、観客相互に感染防止措置をとるだけでなく、観客と選手との交流は厳しく制限されることになるだろう。
また、外国人選手が来日するに際しては検査をおこなうことが要請されるだろうし、外国人選手のそれぞれの国への帰国にさいしては、それぞれの国がまた検査をするべきだろう。
そうだとすれば、孫崎論は沈没ではないのか?今回の議論は、五輪不開催論のなかでは、粗雑だとおもう。
ところで、北京五輪が近い。今回の議論をそのままあてはめれば、北京五輪は(ウイグルジェノサイド問題を持ち出すまでもなく)開催できない(※)。今までの経験上、チャイナ肺炎はインフルエンザほどではないが季節性があるようであり、東京五輪が夏なのに対して、北京五輪は冬におこなわれることも北京五輪開催に不利に結びつく。こう考えてみると、「いやチャイナ肺炎なんてただの風邪ですよ」などと、それまでの自分の立場を修正してくる、わかりやすいヒトビトもあらわれるのだろうなとか想像している。
わたし自身は、東京五輪開催でも不開催でも、どっちでも支持することにしている。ただ、それぞれの場合の日本国としてのカネの損得ははっきりさせてほしいとおもっているが、そういうほんとうに知りたいことは残念ながら公表も報道もされない。
※ 孫崎さんは、「選手間の接触の機会を増し」といっているのであり、中国国内の感染状況は関係ない。わたしは、中国が完全にコントロールできているともおもってはいないけれども。
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