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りゃんさん のコメント

理屈は孫崎さんの言うとおりだが、ここには政党政治の根本にわたる問題がある。

政党は自律的な私的組織であり、政党に集まってくるカネが、法と党内規約の範囲内で、そのときに政党内で権力を持っているものの意向を強く受けて使われるのは至極当然である。これは自民党や公明党に限った話ではない。また政党助成金があっても同じである。政党助成金は政党の自律をおかそうという趣旨ではないからである。

改善策のひとつは、大企業の政治献金を禁止することだが、大企業の献金を完全に禁止することもたぶん政治をゆがめるであろう。個人献金文化のない日本では、恒常的な献金に応じる公明党・共産党や、政治献金も組合活動と認められている労働組合からの献金を受ける党がはばをきかせることになるだけである。

個人的には、日中のあるべき関係を現在の大企業がゆがめているとおもうので、現時点においては、大企業の献金廃止に賛成だが、そういうふうに決めるものでもないであろう。

「安倍氏がうまかったのは、年齢からして、首相を狙えない、比較的小派閥の二階氏を幹事長にしていたこと」とある。たしかに長期政権維持の点では「うまかった」といえるのだろう。

わたしからみれば、ある範囲の問題は二階氏に丸投げしてしまったといえ、その結果、第二次安倍政権のあいだに、中国が広範囲に日本に浸透(いわゆるsilent invasion)するのを許してしまったり、実質的な移民法が可決されたりした。

やはり投票箱で決めていくしかないのだろうとおもっている。個人的には、次の総選挙で、右寄り新党のどれかが1議席でも獲得できれば、少し風がかわると期待している。また、公明党のいずれの没落には期待している。公明党が没落すれば、いまの自民党も没落するからである。

「二大政党」による政権交代というのも一般論的には期待されるが・・・。

前回は鳩山氏のツイだった。わたしは民主党政権、とくに鳩山氏の首相をみて国民は「二大政党」に期待することをやめたとおもっている。ご本人がそういうことをちっともわかってなさそうな点が、落胆をさらに深くする。
No.6
36ヶ月前
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25日、衆院北海道2区補欠選挙が実施される。補選は、 鶏卵生産会社から賄賂を受け取ったとして収賄罪で在宅起訴された 吉川貴盛元 農水相 が議員辞職したことに伴う。  吉川貴盛氏は元農水相ではあるものの、自民党の大物という訳ではない。  また、金を提供した側も、鶏卵生産会社であり、日本の経済界の主要企業ではない。  多分、日本の経済界の大企業は、自己に有利な政策決定を依頼しているであろう。そしてその見返りとして巨額の金が関係政治家、大物政治家にわたっているであろう。しかし、この関係が贈収賄として表に出ることはない。何故だろう。  ある自民党の元国会議員がこのからくりを説明してくれた。  ①      企業Aは大物政治家Xに自分達の都合のいい政策を依頼する。  ②      政治家Xはこれを実現する。  ③      企業AはXに謝礼をすることを決める。  ④      しかしこの金は直接Xにはいかない。自民党に提供する。  
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。