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p_fさん のコメント

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p_f
昨年末、国交省の長年に亘る統計不正(水増し)が発覚した。3年前には厚労省の統計不正が発覚していた。「厚労省に国交省と不正が後を絶たないところへ、農水省の不正が新たに加わった」━そう不審に思われても止む無しだろう。
「2021年の農林水産物・食品の輸出額(PDF : 709KB)」を見たところ、2020年までの3年間、ほぼ横ばいだったのが、2021年に頭二つくらい飛び抜けた格好。

品目別の状況(1-12月)

◆輸出額の増加が大きい主な品目

●ホタテ貝 +325億円(+104%)

中国、米国等の外食需要の回復や米国内の生産量減少の影響による単価上昇に加え、主産地の北海道での生産が順調で生産量が増加したこと等による数量増加

●牛肉 +248億円(+86%)

米国等の外食需要が回復したことに加え、小売店向けやEC販売が好調

●ウィスキー +190億円(+70%)

世界的な知名度向上により、中国等向け単価の上昇や欧米向けの家庭内需要の増加

●日本酒 +160億円(+66%)

小売店向けやEC販売の増加に加え、中国、米国等の外食需要の回復

●真珠 +95億円(+125%)

新型コロナウイルスの影響で香港の展示会が中止されたことに代わり、直接取引が進行

●青果物 +83億円(+28%)

春節時期が例年より遅く、りんご、いちご等の春節需要が2月上旬まで続いたことや、台湾におけるりんごの贈答用や家庭内需要が増加

●ぶり +74億円(+43%)

米国において、外食需要の回復により、冷凍ぶりフィレを中心に2020年落ち込んだ輸出需要が回復

●ソース混合調味料 +70億円(+19%)

小売店向けやEC販売の増加に加え、アメリカ、EU向けを中心に外食需要が回復

◇輸出額の減少が大きい主な品目

〇植木等 ▲36億円(▲34%)

イヌマキの主要な輸出先である中国向けの輸出に必要な検疫条件設定について中国側の対応の遅れ

〇なまこ(調製) ▲26億円(▲14%)

香港における会食需要の減少により、高級食材である干しなまこの需要が減少

〇魚油 ▲22億円(▲42%)

海上運賃の高騰の影響により、チリ向けを中心に輸出が減少

〇貝柱調製品 ▲12億円(▲17%)

香港における会食需要が減少したこと、2020年は在庫を香港向けに多く輸出したことから、減少が大きい。

〇鶏肉 ▲8億円(▲37%)

鳥インフルエンザ発生による輸出停止により、手羽、もみじの輸出が減少
No.2
33ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。