記事へ戻る りゃんさん のコメント りゃん ただし、多少、ロシアの肩をもっているようにみえる点も以下のようにあるが、議論を支える論理が弱すぎて世界に通用しない。 1,NATO加盟問題については、「ウクライナがNATOに加盟するという脅威が、ロシアの侵略の本当の理由だったと思いますか?」との質問に対して、【(NATO加盟とEU加盟問題は)彼ら(ロシア)が提唱した議論です。彼らが秘密のものを持っているかどうかはわかりません】と、みずからは考えないで、ロシアまかせにしていわば逃げている点がそこだ。しかし戦争の争点がそこでない(あるいはそこだけと言い切るにはロシアの殺戮と破壊と略奪と領土欲がひどすぎる)ことは誰の目にも明らかではないか。そもそもプーチンも戦前の論文や演説で「大ロシア主義」をかかげているし、NATO加盟は、もしするとしても、さしせまったものではなかったことも明らかだ。 2,【(欧米のロシアとの)会話は非常に少なかった】という点もそれだ。実際は、マクロンもショルツもギリギリまで疲れ切っても(マクロンの疲れをあらわす印象的な写真があった)プーチンと交渉していたし、ブリンケンも同じだ(最後はロシアの侵略意思が軍隊の動きから確実になったので、侵略直前の交渉は米国から打ち切られた)。 3,【もし私が大統領だったら、バイデン、プーチン、ドイツ、そしてマクロンに電話をかけたでしょう。戦争は解決策ではないからです】一瞬なるほどとおもうが、すでに多くの国々がかれらに電話をかけているだろう。とくにプーチンにはローマ教皇も(電話でなく)会談しようと呼びかけているが返答がないという。こういうなかでルーラがたとえ大統領でもなにかできるはずもない。蛇足だが、ショルツは名前も覚えてもらえてないらしい。 No.19 30ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 前ブラジル大統領インタビューをTIME掲載。是非彼の論熟読すべし:ウクライナの侵略の理由は... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
りゃん ただし、多少、ロシアの肩をもっているようにみえる点も以下のようにあるが、議論を支える論理が弱すぎて世界に通用しない。 1,NATO加盟問題については、「ウクライナがNATOに加盟するという脅威が、ロシアの侵略の本当の理由だったと思いますか?」との質問に対して、【(NATO加盟とEU加盟問題は)彼ら(ロシア)が提唱した議論です。彼らが秘密のものを持っているかどうかはわかりません】と、みずからは考えないで、ロシアまかせにしていわば逃げている点がそこだ。しかし戦争の争点がそこでない(あるいはそこだけと言い切るにはロシアの殺戮と破壊と略奪と領土欲がひどすぎる)ことは誰の目にも明らかではないか。そもそもプーチンも戦前の論文や演説で「大ロシア主義」をかかげているし、NATO加盟は、もしするとしても、さしせまったものではなかったことも明らかだ。 2,【(欧米のロシアとの)会話は非常に少なかった】という点もそれだ。実際は、マクロンもショルツもギリギリまで疲れ切っても(マクロンの疲れをあらわす印象的な写真があった)プーチンと交渉していたし、ブリンケンも同じだ(最後はロシアの侵略意思が軍隊の動きから確実になったので、侵略直前の交渉は米国から打ち切られた)。 3,【もし私が大統領だったら、バイデン、プーチン、ドイツ、そしてマクロンに電話をかけたでしょう。戦争は解決策ではないからです】一瞬なるほどとおもうが、すでに多くの国々がかれらに電話をかけているだろう。とくにプーチンにはローマ教皇も(電話でなく)会談しようと呼びかけているが返答がないという。こういうなかでルーラがたとえ大統領でもなにかできるはずもない。蛇足だが、ショルツは名前も覚えてもらえてないらしい。 No.19 30ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 前ブラジル大統領インタビューをTIME掲載。是非彼の論熟読すべし:ウクライナの侵略の理由は... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
1,NATO加盟問題については、「ウクライナがNATOに加盟するという脅威が、ロシアの侵略の本当の理由だったと思いますか?」との質問に対して、【(NATO加盟とEU加盟問題は)彼ら(ロシア)が提唱した議論です。彼らが秘密のものを持っているかどうかはわかりません】と、みずからは考えないで、ロシアまかせにしていわば逃げている点がそこだ。しかし戦争の争点がそこでない(あるいはそこだけと言い切るにはロシアの殺戮と破壊と略奪と領土欲がひどすぎる)ことは誰の目にも明らかではないか。そもそもプーチンも戦前の論文や演説で「大ロシア主義」をかかげているし、NATO加盟は、もしするとしても、さしせまったものではなかったことも明らかだ。
2,【(欧米のロシアとの)会話は非常に少なかった】という点もそれだ。実際は、マクロンもショルツもギリギリまで疲れ切っても(マクロンの疲れをあらわす印象的な写真があった)プーチンと交渉していたし、ブリンケンも同じだ(最後はロシアの侵略意思が軍隊の動きから確実になったので、侵略直前の交渉は米国から打ち切られた)。
3,【もし私が大統領だったら、バイデン、プーチン、ドイツ、そしてマクロンに電話をかけたでしょう。戦争は解決策ではないからです】一瞬なるほどとおもうが、すでに多くの国々がかれらに電話をかけているだろう。とくにプーチンにはローマ教皇も(電話でなく)会談しようと呼びかけているが返答がないという。こういうなかでルーラがたとえ大統領でもなにかできるはずもない。蛇足だが、ショルツは名前も覚えてもらえてないらしい。
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