記事へ戻る りゃんさん のコメント りゃん ほぼすべての孫崎さん提出の論点についてコメントをつけたいが、長くなるので、上海コミュニケの点についてだけコメントする。 孫崎さんは書く。 ============ 米中の台湾問題は1972年上海コミュニケ「(内容略)」を基礎として発展してきたがこうした合意は存在しないかの如く、(以下略) ============ しかし、上海コミュニケで米国はなにを声明したのだろうか。 長くもないので読むといい。 https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/indices/USC/iindex.html https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/docs/19720228.D1J.html 米国は次のように声明している。 ============ 米国側は次のように表明した。米国は、台湾海峡の両側のすべての中国人が、中国はただ一つであり、台湾は中国の一部分であると主張していることを認識している。米国政府は、この立場に異論をとなえない。米国政府は、中国人自らによる台湾問題の平和的解決についての米国政府の関心を再確認する。 ============ そしていま米国はどう言っているか。別にひとつの中国を否定していない。そして平和的解決を主張している。1972年コミュニケと米国の立場は別にかわっていない。【米国は過去の約束を破ることに躊躇しない】のは一般論として正しいことが多いが、この点においては別に過去の自分のことばを破っていない。孫崎さんは中国のたちばにのめりこんでおられるのだろう。 むしろ、中国側が ============ いずれの側も、アジア・太平洋地域における覇権を求めるべきでなく ============ という合意に反しているのだ(南シナ海の人工島のことをわたしは言っている。なお、覇権を求めない点については互いに合意している)。 No.20 29ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 中国研究所主催、日・中・露オンライン対話。ここでの中国側発言①(「一つの中国は国際的に合... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
りゃん ほぼすべての孫崎さん提出の論点についてコメントをつけたいが、長くなるので、上海コミュニケの点についてだけコメントする。 孫崎さんは書く。 ============ 米中の台湾問題は1972年上海コミュニケ「(内容略)」を基礎として発展してきたがこうした合意は存在しないかの如く、(以下略) ============ しかし、上海コミュニケで米国はなにを声明したのだろうか。 長くもないので読むといい。 https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/indices/USC/iindex.html https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/docs/19720228.D1J.html 米国は次のように声明している。 ============ 米国側は次のように表明した。米国は、台湾海峡の両側のすべての中国人が、中国はただ一つであり、台湾は中国の一部分であると主張していることを認識している。米国政府は、この立場に異論をとなえない。米国政府は、中国人自らによる台湾問題の平和的解決についての米国政府の関心を再確認する。 ============ そしていま米国はどう言っているか。別にひとつの中国を否定していない。そして平和的解決を主張している。1972年コミュニケと米国の立場は別にかわっていない。【米国は過去の約束を破ることに躊躇しない】のは一般論として正しいことが多いが、この点においては別に過去の自分のことばを破っていない。孫崎さんは中国のたちばにのめりこんでおられるのだろう。 むしろ、中国側が ============ いずれの側も、アジア・太平洋地域における覇権を求めるべきでなく ============ という合意に反しているのだ(南シナ海の人工島のことをわたしは言っている。なお、覇権を求めない点については互いに合意している)。 No.20 29ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 中国研究所主催、日・中・露オンライン対話。ここでの中国側発言①(「一つの中国は国際的に合... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
孫崎さんは書く。
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米中の台湾問題は1972年上海コミュニケ「(内容略)」を基礎として発展してきたがこうした合意は存在しないかの如く、(以下略)
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しかし、上海コミュニケで米国はなにを声明したのだろうか。
長くもないので読むといい。
https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/indices/USC/iindex.html
https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/docs/19720228.D1J.html
米国は次のように声明している。
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米国側は次のように表明した。米国は、台湾海峡の両側のすべての中国人が、中国はただ一つであり、台湾は中国の一部分であると主張していることを認識している。米国政府は、この立場に異論をとなえない。米国政府は、中国人自らによる台湾問題の平和的解決についての米国政府の関心を再確認する。
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そしていま米国はどう言っているか。別にひとつの中国を否定していない。そして平和的解決を主張している。1972年コミュニケと米国の立場は別にかわっていない。【米国は過去の約束を破ることに躊躇しない】のは一般論として正しいことが多いが、この点においては別に過去の自分のことばを破っていない。孫崎さんは中国のたちばにのめりこんでおられるのだろう。
むしろ、中国側が
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いずれの側も、アジア・太平洋地域における覇権を求めるべきでなく
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という合意に反しているのだ(南シナ海の人工島のことをわたしは言っている。なお、覇権を求めない点については互いに合意している)。
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