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中庸左派さん のコメント

 こうした問題を考える際には、やはり情報や報道の受け手のモノの見方、切り口の問題は切り離せないと考えている。

 その上で、その切り口を持って、情報の受け手が、自分なりに解釈し、分析し、評価し、判断して答えを出す、というサイクルを繰り返さなければ、「正しい」或いは「妥当な」答えを導き出すことは出来ないだろう。

 私はイノチとクラシという切り口で持って世の中を見ている。イノチが大事だから、反戦平和を求めるわけだし、得体の知れないワクチン接種を拒絶する、という具合である。
 また、クラシについては、プロレタリアートは分業システムの中で、働いて生計を立てるしか無いわけだから、如何に働き続けるか、という観点から組合活動家になった。

 物事を見極める切り口が明白であるなら、報道機関がどうあろうと、ある意味では、流されることなく、地に足がついた人生を遅れることだろう。

 さて、一方、情報の発信側、報道機関に目を転じると、日本の報道自由度ランキングは、主要国間での凋落著しい。そのくせ、「日本人の価値観は世界各国と比べてどうなのか。最新の「世界価値観調査」によれば、他の先進国が「新聞・雑誌・テレビを信頼できる」とした率は5割以下だったが、日本だけ7割近くと非常に高かった。」(PRESIDENT online 2021/02/13 https://president.jp/articles/-/43134)

 つまりは、なんのことはない、日本人は主流権威筋メディアを盲信しているだけなのである。

https://webronza.asahi.com/national/articles/2022050900002.html?page=1

 「報道の自由とは、一国の民主主義の法的枠組、経済や福祉、教育、人権、文化、国民の自由、暮らしの安定等の各指標を基に、先進国が到達したレベルを示す国力の源泉を物語る数字でもあるから、これを疎かに扱うことはできない。」(「論座」2022年05月16日)これはそのとおりと考える。

 しかるに、衰退する国力も知らず、その原因たる主流権威筋メディアを盲信するのが我が日本の「民度」というわけである。

>アメリカ人は何を信じるべきかを判断するのにこれまで以上に困難を感じている。回答者の 61% は、メディア環境全体での情報の増加により、悪い情報と良い情報を選別することが難しくなっていると述べている。

 これでは、盲信が少ない分、アメリカ人の「民度」のほうがまだマシということだ。アメリカ帝国の自滅と共に、ますます日本人としての主体的外交センスが問われると考えているが、これではアメリカ帝国と一緒に自滅しかねない。そんな心配がアタマをよぎる。
No.5
20ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。