記事は「言論弾圧を背景にプーチンに対するロシア人の支持は強まっている」という趣旨であり、そのとおりだが、少し付け加えたい。

一年前、老若多数の一般市民が、反戦のプラカードをかかげて街頭で示威していたが、かれらは一掃された。昨年9月には総動員令に対してわずかな抗議行動もあったが、それも弾圧された。プーチンに賛成できない人たちの一部（といっても数十万人規模）は、国外に脱出した。かれらは国の中心となって産業をになうべき、優秀なひとたちだった。

そのうえで現在のプーチン支持の「見せかけ」がある。

さらに特筆すべきは、白人であるロシア人ではなく、周辺諸民族が多数戦死しているということだ。これは戦争初期には多数のデータがツイッターに出ていたが、いつのまにか出回らなくなった。

白人ロシア人に都合の良い幻想をみせる「大ロシア主義」は、周辺諸民族の血であがなわれている。いずれ、白人ロシア人は、代価をはらわされるだろうとおもう。

ロシアは、帝政末期からの歴史のなかで、いまもっともシロヴィキ支配だとおもう。なんせそのトップがいまの大統領だ。昨年は、多数のロシア人富豪が、よくわからない死に方をしている。

日本人庶民にはふつうに明らかなたったこれだけのことが、陰謀論サヨクにはわからないらしい。