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中庸左派さん のコメント

 「Indian Punchline」のM. K. BHADRAKUMAR氏は、今回の中国仲介によるサウジアラビアとイランの和解に関して、

「米国が西アジア政治の中心舞台から屈辱的に排除されたことは、超大国にとって「スエズ・モーメント」を構成するものであり、1956 年に英国が経験した危機に匹敵する」
世界史的転換だと、示唆している。

https://www.indianpunchline.com/china-steps-up-a-new-era-has-dawned-in-world-politics/

以下は、上記記事からの引用。

「世界の聴衆、特にインドやベトナム、トルコ、ブラジル、南アフリカなどの国々にとって、中国は、民主化された多極世界が将来どのように機能するか、つまり大国外交をどのように固定することができるかについての有益な例を提示しました。合意に基づく融和的な政治、貿易、相互依存を促進し、「ウィンウィン」の結果を前進させます。 」

 【民主化された多極世界が将来どのように機能するか】とあるように、キーワードは【多極世界】である。

「これにはもう 1 つの巨大なメッセージが暗示されています。それは、世界のバランスと安定の要素としての中国です。注目しているのはアジア太平洋と西アジアだけではありません。聴衆には、アフリカとラテン アメリカも含まれます。実際、グローバル サウスとして知られる世界コミュニティの大多数を形成する非西洋世界全体です。」

【グローバル サウスとして知られる世界コミュニティの大多数を形成する非西洋世界全体】。これも世界史的転換におけるキーワードだと考えている。日本の学者には「グローバルサウスは幻」などと宣う人もいるようだが、少なくとも、アメリカ帝国の覇権弱体という現実は認めるべきだろう。現実を見ないのでは、学問の名に値しなくなってしまうのだから。

「米国の制裁の最先端は、イランの石油貿易と西側の銀行へのアクセスに対する制限にあります。ロシア、イラン、サウジアラビアで反発が始まろうとしていることは完全に考えられます。3つの主要な石油/ガス生産国は、米ドルを迂回する支払いメカニズムの検索を加速し始めています。」「中国はすでにサウジアラビアとイランとの間でそのような取り決めについて話し合っています。中国とロシアの貿易および経済取引は、支払いに米ドルを使用しなくなりました。「世界通貨」としてのドルの地位が大幅に低下すれば、アメリカ経済に破滅をもたらすだけでなく、海外で「永遠の戦争」を繰り広げ、その世界的覇権を押し付けるアメリカの能力が損なわれることは十分に理解されています。 」

 「Moon Of Alabama」は、サウジとイランの和解について、「この取引を前進させ、それを可能にした中国におめでとう。」と賛辞を送っている。

 一方で、SVBの破綻である。アメリカ帝国の利上げの影響をモロに受けての破綻だったようだ。アメリカ帝国の落日は加速するのだろうか?
No.5
20ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。