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りゃんさん のコメント

A-2の結論は、
下流に位置するASEANは域外輸出増加と同時に、上流での中国の存在感が強まる。ASEANの輸出拠点としての台頭、グローバルサプライチェーンとの結びつき強化は、中国依存深化と表裏一体の関係にある
ということであるが、

この結論はこれとして、ASEANは日米も重視している場所であり、今後ASEAN諸国を舞台に、日米中の駆け引きが活発化してゆくのであろう。とくに日本にとっては、この地域は死活問題だろうとおもう。

死活問題というのは、この地域で大負けに負ければ、たとえば、高齢者の年金も医療も介護も期待はできず、日本の平均寿命が低下するかもしれないということだ。

また、ASEAN自体も、最近日本共産党がみょうに理想化しているけれど、はっきりいえば、分裂はしないだろうが、有名無実化の危機にあるとおもう。ベトナムとインドネシアとラオスじゃ違いますからね。そういう意味で、ASEAN自体が中共にどう対処してゆくのかも問われている。

ところで中共の影響を強く受けたら、ASAN諸国の労働組合はどうなるのだろうか。中共には立派な労働法制はあるが、まともな労働組合はないことは有名だ。ダラカンのような存在も、中国共産党と昵懇な場合は別だが、ふつうはないであろう。パックスアメリカーナのもとで、ダラカンを満喫したようなヒトが、中共の甘言を真に受け、こういう点に考えが及ばないのは悲しいことだ。
No.7
18ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。