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りゃんさん のコメント

欧州諸国が国力に比べて大きな負担をし、米国は絶対値としては巨大だが、国力からみればさほどではない負担をしている。これは、大雑把には第二次大戦の欧州大戦と同じだ。

少し話はそれるが、米国の負担は、共和党と民主党との対決案件になっているから巨額に感じるが、GDP比ではわずかだということは覚えておいて良いだろう。

もうひとつ、欧州大戦はソ連の侵略ではじまった(ドイツも侵略したが)。ここにいる陰謀論珍サヨクのヒトビトは露宇戦争は米国の侵略が原因だなどという妄想を抱いているが、欧州大戦におけるソ連の侵略は、どうやってソ連を正当化するのだろう。

話を戻すと、経済面において露宇戦争が欧州大戦と違うのは、ロシアをぴったり背後から支えているのが中共であるというところだ。ソ連は米国が支えた。

戦後、疲弊した欧州の復興には米国の資金を必要とした。米国の資金のおかげで、西欧は1950年代初頭には復興し、米国の資金の受け皿となった組織はのちにEUの母体となった。

ここから露宇戦争の戦後を想像すると、NATOにもEUにも加入したウクライナには、ポーランド等とともに巨額の西側の投資が流入し、中共にかわる工業地帯として繁栄するだろう。そしてそのうち、米国債を大量に買うようになるに違いない。そこから一世代ほどたつと、繁栄のなかで踊り狂ったなかから、ぬるい反米をクチにして自己満足にふけるヒトビトもあらわれることだろう。

ロシアは悲惨だ。中共は他国の政治体制にはクチを出さないのが美点だとおもっているヒトビトは多いが、カネには厳しい。借金のカタに港をとるのは得意だ(スリランカの港をとったはなしが有名だ)。ウラジオストクなど、ロシアがぼやぼやしていると、すっかり中共の商業港、だけでなく軍港になるだろう。
No.19
18ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。