記事へ戻る 中庸左派さん のコメント 中庸左派 事実現実を踏まえて言えることは多極世界或いは世界の多極化は既に始まり、進行しているということだ。 問題は、そのような事実現実をキチンと受け入れるか否か、ということだ。 「米国はもはや軍事的な意味での世界的な覇権国ではない。」 https://www.rt.com/russia/576856-end-west-domination-world-order/ 実際、イラク、アフガニスタンで失敗し、今ウクライナでの代理戦争においても敗北しているアメリカ帝国は覇権国として世界を意のままにしているという実態はない。 では経済はどうだろうか? 「好むと好まざるにかかわらず、脱ドル化が到来している」とのことである。 「世界中の国々が米国通貨への依存度を下げようとする中、脱ドル化は止められない傾向となっているようだ。 グローバル・サウス諸国、特にグローバル・サウス諸国は米ドル準備金を削減し、国境を越えた取引をドル以外の通貨で決済し、新たな多国間決済メカニズムの形成を模索している。」 https://responsiblestatecraft.org/2023/05/24/dedollarization-is-here-like-it-or-not/ 債務上限について、アメリカ帝国下院上院で承認されたとしても、構造的問題が解決したわけではない。 足元のインフレ。 https://www.rt.com/news/577236-us-food-insecurity-rises/ 利上げ、金融不安。そして、中露グローバルサウスによる脱ドル化。アメリカ帝国国債価格暴落リスクはいくつもある。 ノーム・チョムスキー氏「欧州は「米国主導の体制」に留まり続けることで衰退と産業空洞化に直面する可能性がある」と指摘した。 https://sputnikglobe.com/20230531/chomsky-europe-may-face-decline-deindustrialization-by-staying-in-us-dominated-system-1110807834.html G7によって主導される世界秩序は終わった。2023 年 5 月 31 日のMKバドラクマール氏はIndian Punchlineにおいて「中国が中央アジアで指導的役割を担う」と書いた。 https://www.indianpunchline.com/china-takes-leadership-role-in-central-asia/ 「先日、5月18日から19日にかけて西安で開催された中国・中央アジアサミットは、広島でのG7サミットに重なるように、地政学的なイベントであった。その象徴は深遠であった。中国とロシアは両サミットの象であったが、西安サミットは包括的なイベントとして際立った。一方、G7イベントは、遺憾ながら、冷戦時代の敵意が漂う西側世界の富裕国による排他的な集まりであり、「特別招待国」(ASEAN1カ国、BRICS2カ国、小さなアフリカ諸国、太平洋諸島など)の選択においてもその意図は隠さなかったが、「分割統治」の旧宗主国の考え方から生まれているのである。」 何れにせよ、G7に対抗する勢力があり、アメリカ帝国の意向に逆らう国々が増えている。このように、多極世界は既に現実となっており、それを受け入れ、どう外交政策に反映させるか?という議論こそが必要だ。 しかし、日本の主流権威筋メディアは未だに対米従属論調を振り撒き、日本人多数派B層は疑うことなく、信じ込んでいる。 しかも、明らかに国益に反するのに、台湾有事は日本有事などと分けの分からないことを言って、米軍が仕掛ける戦争に追従して介入することを厭わない倒錯ぶり。 現実を見ずに、アメリカ帝国一極覇権が永遠に続くと考える思考様式に洗脳されたB層が多数派を占めるようでは、私はその状況に衆愚政治をみるのである。 「トゥキュディデスの罠」は外交的危機の現象だが、衆愚政治は内政や社会の危機だろう。アメリカ帝国の属国は押し並べて「トゥキュディデスの罠」と衆愚政治の危機に見舞われているのではないか? No.8 19ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 米中関係:米国で「トゥキディデスの罠」で対中敵視政策を強調する流れ(日本等を引き連れ対... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中庸左派 事実現実を踏まえて言えることは多極世界或いは世界の多極化は既に始まり、進行しているということだ。 問題は、そのような事実現実をキチンと受け入れるか否か、ということだ。 「米国はもはや軍事的な意味での世界的な覇権国ではない。」 https://www.rt.com/russia/576856-end-west-domination-world-order/ 実際、イラク、アフガニスタンで失敗し、今ウクライナでの代理戦争においても敗北しているアメリカ帝国は覇権国として世界を意のままにしているという実態はない。 では経済はどうだろうか? 「好むと好まざるにかかわらず、脱ドル化が到来している」とのことである。 「世界中の国々が米国通貨への依存度を下げようとする中、脱ドル化は止められない傾向となっているようだ。 グローバル・サウス諸国、特にグローバル・サウス諸国は米ドル準備金を削減し、国境を越えた取引をドル以外の通貨で決済し、新たな多国間決済メカニズムの形成を模索している。」 https://responsiblestatecraft.org/2023/05/24/dedollarization-is-here-like-it-or-not/ 債務上限について、アメリカ帝国下院上院で承認されたとしても、構造的問題が解決したわけではない。 足元のインフレ。 https://www.rt.com/news/577236-us-food-insecurity-rises/ 利上げ、金融不安。そして、中露グローバルサウスによる脱ドル化。アメリカ帝国国債価格暴落リスクはいくつもある。 ノーム・チョムスキー氏「欧州は「米国主導の体制」に留まり続けることで衰退と産業空洞化に直面する可能性がある」と指摘した。 https://sputnikglobe.com/20230531/chomsky-europe-may-face-decline-deindustrialization-by-staying-in-us-dominated-system-1110807834.html G7によって主導される世界秩序は終わった。2023 年 5 月 31 日のMKバドラクマール氏はIndian Punchlineにおいて「中国が中央アジアで指導的役割を担う」と書いた。 https://www.indianpunchline.com/china-takes-leadership-role-in-central-asia/ 「先日、5月18日から19日にかけて西安で開催された中国・中央アジアサミットは、広島でのG7サミットに重なるように、地政学的なイベントであった。その象徴は深遠であった。中国とロシアは両サミットの象であったが、西安サミットは包括的なイベントとして際立った。一方、G7イベントは、遺憾ながら、冷戦時代の敵意が漂う西側世界の富裕国による排他的な集まりであり、「特別招待国」(ASEAN1カ国、BRICS2カ国、小さなアフリカ諸国、太平洋諸島など)の選択においてもその意図は隠さなかったが、「分割統治」の旧宗主国の考え方から生まれているのである。」 何れにせよ、G7に対抗する勢力があり、アメリカ帝国の意向に逆らう国々が増えている。このように、多極世界は既に現実となっており、それを受け入れ、どう外交政策に反映させるか?という議論こそが必要だ。 しかし、日本の主流権威筋メディアは未だに対米従属論調を振り撒き、日本人多数派B層は疑うことなく、信じ込んでいる。 しかも、明らかに国益に反するのに、台湾有事は日本有事などと分けの分からないことを言って、米軍が仕掛ける戦争に追従して介入することを厭わない倒錯ぶり。 現実を見ずに、アメリカ帝国一極覇権が永遠に続くと考える思考様式に洗脳されたB層が多数派を占めるようでは、私はその状況に衆愚政治をみるのである。 「トゥキュディデスの罠」は外交的危機の現象だが、衆愚政治は内政や社会の危機だろう。アメリカ帝国の属国は押し並べて「トゥキュディデスの罠」と衆愚政治の危機に見舞われているのではないか? No.8 19ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 米中関係:米国で「トゥキディデスの罠」で対中敵視政策を強調する流れ(日本等を引き連れ対... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
問題は、そのような事実現実をキチンと受け入れるか否か、ということだ。
「米国はもはや軍事的な意味での世界的な覇権国ではない。」
https://www.rt.com/russia/576856-end-west-domination-world-order/
実際、イラク、アフガニスタンで失敗し、今ウクライナでの代理戦争においても敗北しているアメリカ帝国は覇権国として世界を意のままにしているという実態はない。
では経済はどうだろうか?
「好むと好まざるにかかわらず、脱ドル化が到来している」とのことである。
「世界中の国々が米国通貨への依存度を下げようとする中、脱ドル化は止められない傾向となっているようだ。
グローバル・サウス諸国、特にグローバル・サウス諸国は米ドル準備金を削減し、国境を越えた取引をドル以外の通貨で決済し、新たな多国間決済メカニズムの形成を模索している。」
https://responsiblestatecraft.org/2023/05/24/dedollarization-is-here-like-it-or-not/
債務上限について、アメリカ帝国下院上院で承認されたとしても、構造的問題が解決したわけではない。
足元のインフレ。
https://www.rt.com/news/577236-us-food-insecurity-rises/
利上げ、金融不安。そして、中露グローバルサウスによる脱ドル化。アメリカ帝国国債価格暴落リスクはいくつもある。
ノーム・チョムスキー氏「欧州は「米国主導の体制」に留まり続けることで衰退と産業空洞化に直面する可能性がある」と指摘した。
https://sputnikglobe.com/20230531/chomsky-europe-may-face-decline-deindustrialization-by-staying-in-us-dominated-system-1110807834.html
G7によって主導される世界秩序は終わった。2023 年 5 月 31 日のMKバドラクマール氏はIndian Punchlineにおいて「中国が中央アジアで指導的役割を担う」と書いた。
https://www.indianpunchline.com/china-takes-leadership-role-in-central-asia/
「先日、5月18日から19日にかけて西安で開催された中国・中央アジアサミットは、広島でのG7サミットに重なるように、地政学的なイベントであった。その象徴は深遠であった。中国とロシアは両サミットの象であったが、西安サミットは包括的なイベントとして際立った。一方、G7イベントは、遺憾ながら、冷戦時代の敵意が漂う西側世界の富裕国による排他的な集まりであり、「特別招待国」(ASEAN1カ国、BRICS2カ国、小さなアフリカ諸国、太平洋諸島など)の選択においてもその意図は隠さなかったが、「分割統治」の旧宗主国の考え方から生まれているのである。」
何れにせよ、G7に対抗する勢力があり、アメリカ帝国の意向に逆らう国々が増えている。このように、多極世界は既に現実となっており、それを受け入れ、どう外交政策に反映させるか?という議論こそが必要だ。
しかし、日本の主流権威筋メディアは未だに対米従属論調を振り撒き、日本人多数派B層は疑うことなく、信じ込んでいる。
しかも、明らかに国益に反するのに、台湾有事は日本有事などと分けの分からないことを言って、米軍が仕掛ける戦争に追従して介入することを厭わない倒錯ぶり。
現実を見ずに、アメリカ帝国一極覇権が永遠に続くと考える思考様式に洗脳されたB層が多数派を占めるようでは、私はその状況に衆愚政治をみるのである。
「トゥキュディデスの罠」は外交的危機の現象だが、衆愚政治は内政や社会の危機だろう。アメリカ帝国の属国は押し並べて「トゥキュディデスの罠」と衆愚政治の危機に見舞われているのではないか?
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