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りゃんさん のコメント

マクロンは台湾について現状維持を支持するそうだが、これは米の方針でもある。
台湾については、米が現状維持勢力であり、中共が現状変更・侵略勢力であることは、最近も書いたので繰り返さない。つまり、仏は米側の勢力であり、ただ、戦争にはまきこまれたくないといっているだけだということに注意が必要であろう。

さて、わたしは仏の軍事戦略について何も知らないと言って良い程度だが、仏がそんなに米の影響を脱したいなら、EU軍をつくり、EUを独自に防衛できるようにすればいいのにとおもっていつもみている。

仏はEUの中心国であり、EU唯一の核兵器保有国でもあるのだから、EU軍をつくれば仏が中心である。しかもEU軍には英米もトルコもいないので、仏にとっていろいろとスッキリするだろう。

しかし仏にはそんな気はなさそうだ。そして重要なのは、仏は最後には米の助けを求めるという点だ。ふりかえれば(いまとは欧州情勢はちがうが)第二次欧州大戦のときもそうだった。最後は(英)米の助けを求めるというのは、仏の基本的な軍事方針ではないのだろうか。

今回のロシアによるウクライナ侵略を、マクロンはEUとしては阻止できず、結局米の介入を招いた。つまり、欧州の現状を変更する勢力であるロシアを、EU、つまり仏(プラス独)で阻止できず、結局米の介入を招いたということだ。

そうすると、アジアの現状を変更する勢力である中共を米等が阻止できなかったときに、独仏がもしも知らんふりすれば、バランス上、仏の基本的な軍事方針に深刻な影響がないわけはない。

そういうわけで、わたしはマクロンは口先だけのひとだろうとおもっている。口先だけでないなら、CNNにたいして、EU軍の設立構想について話すに違いない。
No.9
16ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。