記事へ戻る 中庸左派さん のコメント 中庸左派 SCOの動きで注目するべき最大の焦点は、私はドル覇権に変わる新通貨システムの構築だと考えている。 「イランのエブラヒム・ライシ大統領は、欧米の金融システムへの依存を減らすため、世界貿易において米ドルを放棄するよう求めた。 イラン指導者は火曜日、上海協力機構(SCO)のバーチャルサミットでビデオリンクを通じて演説し、メンバーに対し長年にわたるドルの支配に終止符を打つよう訴えた。 「西側世界の覇権主義がドルの覇権主義を助長してきた。新しい世界秩序を作るためには、この覇権の道具を世界的な慣行から排除し、各国間の決済に自国通貨を使うことが必要だ」とライシは述べた。」 https://www.rt.com/business/579194-iran-russia-dollar-national-currencies/ 中露を軸にした非米側は意図的かつ公然と、ドル覇権粉砕を目標にしている。 これ自体がドル信任への強烈な揺さぶりだろう。 そして、最近プーチン氏は「欧米の債務中毒は新たな世界金融危機の引き金になりかねない 」と述べた。 https://www.rt.com/business/579181-global-debt-crisis-putin/ まっとうな見解だ。何故財政破綻寸前のアメリカ帝国が、ドルを刷りまくっても破綻せず、金融大国として君臨できるのか? それは各国がドルの基軸通貨性に従属していて、アメリカ帝国の歪んだ金融資本主義をムリヤリ支えさせられているからではないか? これは不公正、不正義だと考えている。 日本では、まことに呑気なもので、ドル覇権の非米側からの粉砕運動を警戒している空気感がない。永遠にパックスアメリカーナが続くユメをみているかのようだ。 日本はゆでガエル状態だ。 SCOのドル覇権を粉砕するための共通通貨政策はBRICS間でも同様に見ることが出来る。 どう違うのか、共通点はなにか、それは私は素人なのでわからないが、確実に言えることは、中露が主導する非米側はドルを崩壊の淵に立たせようとしている、ということ。 >SCO は、その加盟国が世界の GDP の約 30 パーセントを占め、世界人口の約 40 パーセントが居住しているため、地理的および経済的に重要。 だから、ドルに変わる新通貨政策は確実に世界にインパクトを与える。 ジェームス・リッカーズという人は、アメリカ帝国の金融資本主義にどっぷりつかった権化のような人らしいが、こんな警告を書いている。 https://dailyreckoning.com/the-biggest-monetary-shock-in-52-years/ 「最近、いわゆる「BRICS+」諸国が、8月22日から24日にかけて開催される年次首脳会議で新通貨の創設を発表することを明らかにした。」 「これは1971年以来の国際金融の大変革となる。直接の狙いはドルにある。 端的に言えば、世界はこの地政学的衝撃波に対する備えができていないのだ。 BRICS+の新通貨は金の重さと連動する可能性が高い。これはBRICSのメンバーであるロシアと中国の強みを生かすものだ。これらの国々は世界2大金産出国であり、金準備高100カ国の中でそれぞれ6位と7位にランクされている。 BRICSの新通貨がドルに与える影響を考える上で難しいのは、すべてのドル指数が通貨対通貨で比較されていることだ。しかし、ドル、ユーロ、スターリングが同時に信用失墜に見舞われる可能性がある以上、それは無意味だ。 ブリックスの新通貨がドルに与える影響を考える上で難しいのは、すべてのドル指数が通貨対通貨で比較されていることだ。 金が1オンスあたり2,000ドルから10,000ドルになった場合、それはドルの80%切り下げと理解した方がよい。これは信認の崩壊だが、ユーロや円を見ていると見逃してしまうだろう。 これらの通貨はすべて同時に崩壊する。」 BRICSの新通貨が世界に信任される時、ドルだけでなく、ユーロも円も崩壊する、と。 私はパックスアメリカーナの惰眠を貪る親米派は、一度ドル破綻という強烈なパンチを食らったらどうか、と密かに夢想している。ドルが紙くずになったら、外貨準備高も対外純資産も泡と消えるだろう。 ナゲヤリ?無責任? 否、それほどまでに日米同盟は悪質なのだ、と言いたい。 No.6 17ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 読売「中国・ロシア主導の「上海協力機構」にイラン加盟…対米欧で結束狙う」、AL JAZEERA;SC... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中庸左派 SCOの動きで注目するべき最大の焦点は、私はドル覇権に変わる新通貨システムの構築だと考えている。 「イランのエブラヒム・ライシ大統領は、欧米の金融システムへの依存を減らすため、世界貿易において米ドルを放棄するよう求めた。 イラン指導者は火曜日、上海協力機構(SCO)のバーチャルサミットでビデオリンクを通じて演説し、メンバーに対し長年にわたるドルの支配に終止符を打つよう訴えた。 「西側世界の覇権主義がドルの覇権主義を助長してきた。新しい世界秩序を作るためには、この覇権の道具を世界的な慣行から排除し、各国間の決済に自国通貨を使うことが必要だ」とライシは述べた。」 https://www.rt.com/business/579194-iran-russia-dollar-national-currencies/ 中露を軸にした非米側は意図的かつ公然と、ドル覇権粉砕を目標にしている。 これ自体がドル信任への強烈な揺さぶりだろう。 そして、最近プーチン氏は「欧米の債務中毒は新たな世界金融危機の引き金になりかねない 」と述べた。 https://www.rt.com/business/579181-global-debt-crisis-putin/ まっとうな見解だ。何故財政破綻寸前のアメリカ帝国が、ドルを刷りまくっても破綻せず、金融大国として君臨できるのか? それは各国がドルの基軸通貨性に従属していて、アメリカ帝国の歪んだ金融資本主義をムリヤリ支えさせられているからではないか? これは不公正、不正義だと考えている。 日本では、まことに呑気なもので、ドル覇権の非米側からの粉砕運動を警戒している空気感がない。永遠にパックスアメリカーナが続くユメをみているかのようだ。 日本はゆでガエル状態だ。 SCOのドル覇権を粉砕するための共通通貨政策はBRICS間でも同様に見ることが出来る。 どう違うのか、共通点はなにか、それは私は素人なのでわからないが、確実に言えることは、中露が主導する非米側はドルを崩壊の淵に立たせようとしている、ということ。 >SCO は、その加盟国が世界の GDP の約 30 パーセントを占め、世界人口の約 40 パーセントが居住しているため、地理的および経済的に重要。 だから、ドルに変わる新通貨政策は確実に世界にインパクトを与える。 ジェームス・リッカーズという人は、アメリカ帝国の金融資本主義にどっぷりつかった権化のような人らしいが、こんな警告を書いている。 https://dailyreckoning.com/the-biggest-monetary-shock-in-52-years/ 「最近、いわゆる「BRICS+」諸国が、8月22日から24日にかけて開催される年次首脳会議で新通貨の創設を発表することを明らかにした。」 「これは1971年以来の国際金融の大変革となる。直接の狙いはドルにある。 端的に言えば、世界はこの地政学的衝撃波に対する備えができていないのだ。 BRICS+の新通貨は金の重さと連動する可能性が高い。これはBRICSのメンバーであるロシアと中国の強みを生かすものだ。これらの国々は世界2大金産出国であり、金準備高100カ国の中でそれぞれ6位と7位にランクされている。 BRICSの新通貨がドルに与える影響を考える上で難しいのは、すべてのドル指数が通貨対通貨で比較されていることだ。しかし、ドル、ユーロ、スターリングが同時に信用失墜に見舞われる可能性がある以上、それは無意味だ。 ブリックスの新通貨がドルに与える影響を考える上で難しいのは、すべてのドル指数が通貨対通貨で比較されていることだ。 金が1オンスあたり2,000ドルから10,000ドルになった場合、それはドルの80%切り下げと理解した方がよい。これは信認の崩壊だが、ユーロや円を見ていると見逃してしまうだろう。 これらの通貨はすべて同時に崩壊する。」 BRICSの新通貨が世界に信任される時、ドルだけでなく、ユーロも円も崩壊する、と。 私はパックスアメリカーナの惰眠を貪る親米派は、一度ドル破綻という強烈なパンチを食らったらどうか、と密かに夢想している。ドルが紙くずになったら、外貨準備高も対外純資産も泡と消えるだろう。 ナゲヤリ?無責任? 否、それほどまでに日米同盟は悪質なのだ、と言いたい。 No.6 17ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 読売「中国・ロシア主導の「上海協力機構」にイラン加盟…対米欧で結束狙う」、AL JAZEERA;SC... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
「イランのエブラヒム・ライシ大統領は、欧米の金融システムへの依存を減らすため、世界貿易において米ドルを放棄するよう求めた。
イラン指導者は火曜日、上海協力機構(SCO)のバーチャルサミットでビデオリンクを通じて演説し、メンバーに対し長年にわたるドルの支配に終止符を打つよう訴えた。
「西側世界の覇権主義がドルの覇権主義を助長してきた。新しい世界秩序を作るためには、この覇権の道具を世界的な慣行から排除し、各国間の決済に自国通貨を使うことが必要だ」とライシは述べた。」
https://www.rt.com/business/579194-iran-russia-dollar-national-currencies/
中露を軸にした非米側は意図的かつ公然と、ドル覇権粉砕を目標にしている。
これ自体がドル信任への強烈な揺さぶりだろう。
そして、最近プーチン氏は「欧米の債務中毒は新たな世界金融危機の引き金になりかねない 」と述べた。
https://www.rt.com/business/579181-global-debt-crisis-putin/
まっとうな見解だ。何故財政破綻寸前のアメリカ帝国が、ドルを刷りまくっても破綻せず、金融大国として君臨できるのか?
それは各国がドルの基軸通貨性に従属していて、アメリカ帝国の歪んだ金融資本主義をムリヤリ支えさせられているからではないか?
これは不公正、不正義だと考えている。
日本では、まことに呑気なもので、ドル覇権の非米側からの粉砕運動を警戒している空気感がない。永遠にパックスアメリカーナが続くユメをみているかのようだ。
日本はゆでガエル状態だ。
SCOのドル覇権を粉砕するための共通通貨政策はBRICS間でも同様に見ることが出来る。
どう違うのか、共通点はなにか、それは私は素人なのでわからないが、確実に言えることは、中露が主導する非米側はドルを崩壊の淵に立たせようとしている、ということ。
>SCO は、その加盟国が世界の GDP の約 30 パーセントを占め、世界人口の約 40 パーセントが居住しているため、地理的および経済的に重要。
だから、ドルに変わる新通貨政策は確実に世界にインパクトを与える。
ジェームス・リッカーズという人は、アメリカ帝国の金融資本主義にどっぷりつかった権化のような人らしいが、こんな警告を書いている。
https://dailyreckoning.com/the-biggest-monetary-shock-in-52-years/
「最近、いわゆる「BRICS+」諸国が、8月22日から24日にかけて開催される年次首脳会議で新通貨の創設を発表することを明らかにした。」
「これは1971年以来の国際金融の大変革となる。直接の狙いはドルにある。
端的に言えば、世界はこの地政学的衝撃波に対する備えができていないのだ。
BRICS+の新通貨は金の重さと連動する可能性が高い。これはBRICSのメンバーであるロシアと中国の強みを生かすものだ。これらの国々は世界2大金産出国であり、金準備高100カ国の中でそれぞれ6位と7位にランクされている。
BRICSの新通貨がドルに与える影響を考える上で難しいのは、すべてのドル指数が通貨対通貨で比較されていることだ。しかし、ドル、ユーロ、スターリングが同時に信用失墜に見舞われる可能性がある以上、それは無意味だ。
ブリックスの新通貨がドルに与える影響を考える上で難しいのは、すべてのドル指数が通貨対通貨で比較されていることだ。
金が1オンスあたり2,000ドルから10,000ドルになった場合、それはドルの80%切り下げと理解した方がよい。これは信認の崩壊だが、ユーロや円を見ていると見逃してしまうだろう。
これらの通貨はすべて同時に崩壊する。」
BRICSの新通貨が世界に信任される時、ドルだけでなく、ユーロも円も崩壊する、と。
私はパックスアメリカーナの惰眠を貪る親米派は、一度ドル破綻という強烈なパンチを食らったらどうか、と密かに夢想している。ドルが紙くずになったら、外貨準備高も対外純資産も泡と消えるだろう。
ナゲヤリ?無責任?
否、それほどまでに日米同盟は悪質なのだ、と言いたい。
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