記事へ戻る p_fさん のコメント p_f RT 27 Jul, 2023 中国に対するCIAの脅威は本物なのに、なぜ否定されるのか? https://www.rt.com/news/580365-cia-china-spies-rebuilding/ 米国は北京にスパイ・ネットワークを再構築していることを認めたが、それに対抗する如何なる努力も「パラノイア」と見做される可能性が高い- 政治アナリスト|ティムール・フォメンコ記 最近、ウィリアム・バーンズCIA長官は、米国は中国におけるCIAネットワークの「再構築」に取り組んでいると述べた。この発言は、中国が過去数年間にCIAの存在を上層部から粛清することに成功し、中国指導部の意図を読み解くことが困難になっていたことを受けてのものだ。 それにも拘わらず、CIAが中国で「何をしているのか」という話は、主流メディアで真に取り上げられることはなく、それを報道する者はしばしば「非主流派」あるいは陰謀論者として退けられる。同様に、政治を操る「外部勢力」に対する中国の警告も、決して真剣に受け止められることはなく、更に中国によるスパイ容疑での逮捕も、違法で政治的動機に基づくものとして却下される。では、CIAは存在するのか、それとも存在しないのか? 公に知られている範囲では、CIAは歴史の中にしか存在しない。つまり、何年も経ってから機密扱いを解除された文書から、CIAが行ってきたことの幾つかを知ることはできるが、CIAが現在何をしているのかを知ることはできない。たとえば、CIAがイラクやアフガニスタンなどの国に潜入し、来るべき侵略を予期して役人を買収して亡命させたとか、世界各国でクーデターを起こしたとか、そういうことは読むことができる。しかし、重要なのは、これらの出来事が起こったときに、私たちはそれについて聞かず、それは封印されており、従って、出来事が起こったときにCIAが行う全てのことは、自由や民主主義などのための取り組みとしてデッチ上げられているということだ。 バーンズのこのような場当たり的なコメントにも拘わらず、主流メディアがCIAを存在しないことにしているのは明白な事実である。ジュリアン・アサンジのように、内部告発をしてその活動を暴露しようとする者は、追いつめられ、残忍な処罰を受ける。マイク・ポンペオ率いるCIAがアサンジの暗殺まで計画していたことが新たなリークで明らかになったとき、それを もっともらしく否定するだけのためにソマリア語で報道したBBCを除いて、メディアはこれを広く無視した。 このような背景から、CIAに対する中国の警戒心は、パラノイアとして、あるいは、弾圧するための根拠のない言い訳として広く否定されている。中国がスパイ活動の可能性があると見做したた企業、たとえば米国のコンサルタント会社に対して行動を起こせば、主流メディアは北京を理不尽で閉鎖的で安全でない、従って、北京に関連するあらゆる語り口が最近いつも結論づけるように、「ビジネスに不利」であるという濡れ衣を着せて反応する。皮肉なことに、米国のメディアは(バーンズのようなコメントにも拘わらず)米国のスパイ行為に対して北京が抱く あらゆる傾向を一蹴しようとしているが、同時に米国メディアは中国のスパイ行為に対する恐怖をヒステリックな規模にまで高め、北京の代理人としてスパイ活動をしていると非難する相手に対しては何の制限も論理もない。 しかし、中国が過去にCIAネットワークの粛清に成功し、スパイの活動場所を狭めているという事実は、中国が偏執狂的な妄想を抱いているのではなく、正しい判断力を持っていることを示している。米国が中国を主要なライバルとし、外交政策の目標としている以上、バーンズが言うように、CIAが中国に焦点を当て、活動を活発化させることは論理的である。だから、この懸念は杞憂ではない。勿論、本当の問題はCIAがその存在を「再構築」するために何をしているのかということだ。第一に、CIAは中国の指導者をスパイし、その動き、意図、戦略を読み解こうとしている。第二に、中国の産業や技術をスパイしたい。第三に、政府を弱体化させるために、中国社会で反体制や不安を煽ることができるようになりたいと考えている。 CIAによる露骨な介入には、新疆ウイグル自治区やチベットといった地域への重点的な介入が含まれるが、より露骨に香港での不安や暴動を煽ることもある。しかし勿論、何十年も経てばいずれ真実は明らかになり、CIAの活動への言及を全て「陰謀論」として片付ける言論に課せられた「タブー」は解かれるだろう。いずれにせよ、中国がCIAのネットワークを根絶し、その芽を摘むために全力を尽くす用意があるのは事実である。CIAは、米国の地政学的目標の名の下に、敵味方両方の国に潜入し、破壊し、干渉し、弱体化させている。今、CIAは中国に照準を合わせているが、その成功は保証されていない。 No.7 17ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 特定米国メディアは中国がロシアに送る軍民両用製品輸出(ドローン、防護服、熱光学機器等)... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
p_f RT 27 Jul, 2023 中国に対するCIAの脅威は本物なのに、なぜ否定されるのか? https://www.rt.com/news/580365-cia-china-spies-rebuilding/ 米国は北京にスパイ・ネットワークを再構築していることを認めたが、それに対抗する如何なる努力も「パラノイア」と見做される可能性が高い- 政治アナリスト|ティムール・フォメンコ記 最近、ウィリアム・バーンズCIA長官は、米国は中国におけるCIAネットワークの「再構築」に取り組んでいると述べた。この発言は、中国が過去数年間にCIAの存在を上層部から粛清することに成功し、中国指導部の意図を読み解くことが困難になっていたことを受けてのものだ。 それにも拘わらず、CIAが中国で「何をしているのか」という話は、主流メディアで真に取り上げられることはなく、それを報道する者はしばしば「非主流派」あるいは陰謀論者として退けられる。同様に、政治を操る「外部勢力」に対する中国の警告も、決して真剣に受け止められることはなく、更に中国によるスパイ容疑での逮捕も、違法で政治的動機に基づくものとして却下される。では、CIAは存在するのか、それとも存在しないのか? 公に知られている範囲では、CIAは歴史の中にしか存在しない。つまり、何年も経ってから機密扱いを解除された文書から、CIAが行ってきたことの幾つかを知ることはできるが、CIAが現在何をしているのかを知ることはできない。たとえば、CIAがイラクやアフガニスタンなどの国に潜入し、来るべき侵略を予期して役人を買収して亡命させたとか、世界各国でクーデターを起こしたとか、そういうことは読むことができる。しかし、重要なのは、これらの出来事が起こったときに、私たちはそれについて聞かず、それは封印されており、従って、出来事が起こったときにCIAが行う全てのことは、自由や民主主義などのための取り組みとしてデッチ上げられているということだ。 バーンズのこのような場当たり的なコメントにも拘わらず、主流メディアがCIAを存在しないことにしているのは明白な事実である。ジュリアン・アサンジのように、内部告発をしてその活動を暴露しようとする者は、追いつめられ、残忍な処罰を受ける。マイク・ポンペオ率いるCIAがアサンジの暗殺まで計画していたことが新たなリークで明らかになったとき、それを もっともらしく否定するだけのためにソマリア語で報道したBBCを除いて、メディアはこれを広く無視した。 このような背景から、CIAに対する中国の警戒心は、パラノイアとして、あるいは、弾圧するための根拠のない言い訳として広く否定されている。中国がスパイ活動の可能性があると見做したた企業、たとえば米国のコンサルタント会社に対して行動を起こせば、主流メディアは北京を理不尽で閉鎖的で安全でない、従って、北京に関連するあらゆる語り口が最近いつも結論づけるように、「ビジネスに不利」であるという濡れ衣を着せて反応する。皮肉なことに、米国のメディアは(バーンズのようなコメントにも拘わらず)米国のスパイ行為に対して北京が抱く あらゆる傾向を一蹴しようとしているが、同時に米国メディアは中国のスパイ行為に対する恐怖をヒステリックな規模にまで高め、北京の代理人としてスパイ活動をしていると非難する相手に対しては何の制限も論理もない。 しかし、中国が過去にCIAネットワークの粛清に成功し、スパイの活動場所を狭めているという事実は、中国が偏執狂的な妄想を抱いているのではなく、正しい判断力を持っていることを示している。米国が中国を主要なライバルとし、外交政策の目標としている以上、バーンズが言うように、CIAが中国に焦点を当て、活動を活発化させることは論理的である。だから、この懸念は杞憂ではない。勿論、本当の問題はCIAがその存在を「再構築」するために何をしているのかということだ。第一に、CIAは中国の指導者をスパイし、その動き、意図、戦略を読み解こうとしている。第二に、中国の産業や技術をスパイしたい。第三に、政府を弱体化させるために、中国社会で反体制や不安を煽ることができるようになりたいと考えている。 CIAによる露骨な介入には、新疆ウイグル自治区やチベットといった地域への重点的な介入が含まれるが、より露骨に香港での不安や暴動を煽ることもある。しかし勿論、何十年も経てばいずれ真実は明らかになり、CIAの活動への言及を全て「陰謀論」として片付ける言論に課せられた「タブー」は解かれるだろう。いずれにせよ、中国がCIAのネットワークを根絶し、その芽を摘むために全力を尽くす用意があるのは事実である。CIAは、米国の地政学的目標の名の下に、敵味方両方の国に潜入し、破壊し、干渉し、弱体化させている。今、CIAは中国に照準を合わせているが、その成功は保証されていない。 No.7 17ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 特定米国メディアは中国がロシアに送る軍民両用製品輸出(ドローン、防護服、熱光学機器等)... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中国に対するCIAの脅威は本物なのに、なぜ否定されるのか?
https://www.rt.com/news/580365-cia-china-spies-rebuilding/
米国は北京にスパイ・ネットワークを再構築していることを認めたが、それに対抗する如何なる努力も「パラノイア」と見做される可能性が高い-
政治アナリスト|ティムール・フォメンコ記
最近、ウィリアム・バーンズCIA長官は、米国は中国におけるCIAネットワークの「再構築」に取り組んでいると述べた。この発言は、中国が過去数年間にCIAの存在を上層部から粛清することに成功し、中国指導部の意図を読み解くことが困難になっていたことを受けてのものだ。
それにも拘わらず、CIAが中国で「何をしているのか」という話は、主流メディアで真に取り上げられることはなく、それを報道する者はしばしば「非主流派」あるいは陰謀論者として退けられる。同様に、政治を操る「外部勢力」に対する中国の警告も、決して真剣に受け止められることはなく、更に中国によるスパイ容疑での逮捕も、違法で政治的動機に基づくものとして却下される。では、CIAは存在するのか、それとも存在しないのか?
公に知られている範囲では、CIAは歴史の中にしか存在しない。つまり、何年も経ってから機密扱いを解除された文書から、CIAが行ってきたことの幾つかを知ることはできるが、CIAが現在何をしているのかを知ることはできない。たとえば、CIAがイラクやアフガニスタンなどの国に潜入し、来るべき侵略を予期して役人を買収して亡命させたとか、世界各国でクーデターを起こしたとか、そういうことは読むことができる。しかし、重要なのは、これらの出来事が起こったときに、私たちはそれについて聞かず、それは封印されており、従って、出来事が起こったときにCIAが行う全てのことは、自由や民主主義などのための取り組みとしてデッチ上げられているということだ。
バーンズのこのような場当たり的なコメントにも拘わらず、主流メディアがCIAを存在しないことにしているのは明白な事実である。ジュリアン・アサンジのように、内部告発をしてその活動を暴露しようとする者は、追いつめられ、残忍な処罰を受ける。マイク・ポンペオ率いるCIAがアサンジの暗殺まで計画していたことが新たなリークで明らかになったとき、それを もっともらしく否定するだけのためにソマリア語で報道したBBCを除いて、メディアはこれを広く無視した。
このような背景から、CIAに対する中国の警戒心は、パラノイアとして、あるいは、弾圧するための根拠のない言い訳として広く否定されている。中国がスパイ活動の可能性があると見做したた企業、たとえば米国のコンサルタント会社に対して行動を起こせば、主流メディアは北京を理不尽で閉鎖的で安全でない、従って、北京に関連するあらゆる語り口が最近いつも結論づけるように、「ビジネスに不利」であるという濡れ衣を着せて反応する。皮肉なことに、米国のメディアは(バーンズのようなコメントにも拘わらず)米国のスパイ行為に対して北京が抱く あらゆる傾向を一蹴しようとしているが、同時に米国メディアは中国のスパイ行為に対する恐怖をヒステリックな規模にまで高め、北京の代理人としてスパイ活動をしていると非難する相手に対しては何の制限も論理もない。
しかし、中国が過去にCIAネットワークの粛清に成功し、スパイの活動場所を狭めているという事実は、中国が偏執狂的な妄想を抱いているのではなく、正しい判断力を持っていることを示している。米国が中国を主要なライバルとし、外交政策の目標としている以上、バーンズが言うように、CIAが中国に焦点を当て、活動を活発化させることは論理的である。だから、この懸念は杞憂ではない。勿論、本当の問題はCIAがその存在を「再構築」するために何をしているのかということだ。第一に、CIAは中国の指導者をスパイし、その動き、意図、戦略を読み解こうとしている。第二に、中国の産業や技術をスパイしたい。第三に、政府を弱体化させるために、中国社会で反体制や不安を煽ることができるようになりたいと考えている。
CIAによる露骨な介入には、新疆ウイグル自治区やチベットといった地域への重点的な介入が含まれるが、より露骨に香港での不安や暴動を煽ることもある。しかし勿論、何十年も経てばいずれ真実は明らかになり、CIAの活動への言及を全て「陰謀論」として片付ける言論に課せられた「タブー」は解かれるだろう。いずれにせよ、中国がCIAのネットワークを根絶し、その芽を摘むために全力を尽くす用意があるのは事実である。CIAは、米国の地政学的目標の名の下に、敵味方両方の国に潜入し、破壊し、干渉し、弱体化させている。今、CIAは中国に照準を合わせているが、その成功は保証されていない。
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