中庸左派さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
“ US faces hurdles in ramping up munitions supplies for Ukraine war effort”<FINANCIAL TIMES) 「米国はウクライナ戦争への軍需品供給を増やす上でハードルに直面している」 反撃は重要な 155 mm 砲弾の必要性の増大を浮き彫りにする 8 月 1 日 バイデン政権は、ロシア占領軍に対する反撃を支援するため、ウクライナへの重要な軍需品の供給を拡大しようとしている。 当局者らによると、この兵器開発の取り組みは、ウクライナが前線に配備している榴弾砲に使用される口径 155mm の砲弾をさらに多く供給することに焦点が当てられており、短期的には同盟国からの供給が含まれており、今後 2 年間で米国の生産を増やす計画も含まれているという。 米国国家安全保障担当補佐官サリバン氏は先月、アスペン安全保障フォーラムで「私は毎朝オフィスに座って 155[
つくづく思うのは、ウクライナを巡り、悲劇と喜劇は交錯しているな、ということだ。
悲劇は勿論、戦場であり、戦死者であり民間人の苦境である。
一方、喜劇は西側の言説である。堕落ぶりが、滑稽という意味だ。ウソ、詭弁、欺瞞、矛盾を平然と言う事のできる西側言論人はタレントと言う他ない。もう笑うしか無い。
例えば、小泉悠は毎日新聞でのインタビュー記事において、次のように語っている。
「全体としてウクライナ軍が主導権を握ってはいますが、開始から約2カ月間で大きな戦果がなく、南部戦線では10キロ程度しか前進できていません。」
矛盾ではないか?全体として、ウクライナ軍が主導権?ならば、「開始から約2カ月間で大きな戦果がな」いことは文脈としておかしい。非論理的である。
「砲弾不足も深刻です。露軍は例えば3月に30万発を撃ちましたが、ウクライナ軍は月平均11万発に過ぎません。米国がクラスター弾の供給を始めましたが、決定的に戦況を好転させるとは考えにくい状態です。」
砲弾が不足しているのに、ウクライナはどうやって戦場で主導権を握っているのか?ナゼ、こんなデタラメ非論理の言説が、一応「クオリティーペーパー」とされている新聞に堂々と載るのか?
「ロシア人の多くは、私たち同様に、普通に暮らす普通の人たちです。なのに、プーチン氏という独裁者を支持し、戦争反対の声は広まりません。」
小泉悠は西側の武器支援や戦争継続政策については何の言及もない。アメリカ帝国らの武器支援がなければ、戦争は自ずと終わる。この点を語らないのは、著しくバランスを欠く。不公正な堕落した言説である。
私が言いたいことは、事実現実をありのままに踏まえて、論理や言説を紡ぐべきだ、ということだ。
特定の事実現実を無視し、隠蔽した言説は不公正堕落である。
「大きく言えば、今の日本の自由民主主義体制を守ることです。日本は問題だらけの国ですが、それでも60点はあげられます。中露や北朝鮮などの権威主義国よりは、ずっとマシです。」
https://mainichi.jp/articles/20230804/ddm/004/070/012000c
この陳腐な言説、事実現実を無視したファンタジーに終わりはあるのだろうか?あると信じたい。
ファンタジーより、事実現実のほうが強いはずだ。事実現実を直視するからこそ、ヒトは正しい道を歩むのだと思う。
Moon of Alabama、8月3日付に次のようなコラムが引用されていた。
https://scheerpost.com/2023/08/02/patrick-lawrence-reading-the-mess-the-democrats-have-made/
「老人性の大統領(医師たちはバイデンの病状を「神経認知障害」と呼ぶが、「老人性」あるいは「痴呆性」というのが彼らの意味するところである)が、無駄な代理戦争で失敗し、国内では大した成果もなく、壮大な規模の個人的腐敗の証拠が積み重なり、同じ規模の組織的失敗を抱えながら再選を目指している:この惨状を説明する方法はひとつしかない:これらの危機のひとつひとつが、リベラルの正義の勝利という、思い上がった歴史の終わりのような「物語」に合わせて、多かれ少なかれ無期限に権力を奪取し、保持しようとする民主党の強迫観念にさかのぼるのだ。」
「バイデン大統領の精神状態の悪化は、その1つ目、民主党主流派の権威主義的正義の文化を非常に危ういものにしている。1960年のケネディ対ニクソン戦でテレビ討論が政治プロセスに不可欠となって以来、前例のない公然たる反民主主義的後退である。この路線で他に何が出てくるのか、我々は問わねばならない。私の判断では、民主党がバイデンに再出馬をさせようとする姿勢は、今から2024年11月5日(火)までの間にどんな危険や障害が訪れるかをあまりにも示唆している。彼らは、いずれにせよ、この男をホワイトハウスにとどめようと決意しているように見える。これは、安易な考えではない。」
民主党、というより、軍産複合体がバイデンに大統領を続けさせようとする事自体が「前例のない公然たる反民主主義的後退である。」ということだろう。
「私は2016年から2017年にかけて、リベラルな権威主義がトランプの登場よりもはるかに危険だと警告した。そして現在に至っている。政権与党の自民党はリベラルでも民主主義でも政党でもないと言っていた東京時代を思い出す。民主党は、7年前のクリントン敗北を受けて党を再編成したが、民主主義的でもなければ、その運営方法からして政党でもない。それは、法律や制度的整合性とは無関係に権力を掌握し、保持するために作られた極悪非道な機械である。」
自民党をダシにして、日本の「自由民主主義」が揶揄されているのは、日本人としては情けなくなるキブンだ。
ともかく、もはやアメリカ帝国を「民主主義」と評価すること自体が、ウソと欺瞞であると私は考えている。
「極悪非道な機械」それが、アメリカ帝国民主党の姿である。その傀儡であるバイデンが掲げる「民主主義対専制主義」なるスローガンにより、ウクライナへの武器支援を正当化することは、腐敗堕落した言説である。
小泉悠は、「政権与党の自民党はリベラルでも民主主義でも政党でもないと言っていた」というこの論者に、どんな反論をするのだろうか?、日本の自由民主主義体制は60点は取れている!だから、ウクライナへの武器支援賛成だ!みたいなカンジだろうか?
だとすると、可笑しくて、私は笑ってしまう。哀れな喜劇だ。日本というゆでガエルが主演の哀れな喜劇だ。
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