記事へ戻る p_fさん のコメント p_f RT 22 Aug, 2023 中国経済の減速は如何にして心理戦の武器となったか https://www.rt.com/news/581620-china-economy-psychological-warfare/ ワシントンは、北京が直面しているあらゆる問題を増幅させ、投資家を追い払い、成長を鈍化させようと躍起になっている- 政治アナリスト|ティムール・フォメンコ記 中国経済は明らかに困難に直面している。不動産市場の減速に加え、若者の失業率の上昇や新規融資の減少など、決して楽観できる状況ではない。 世界第2位の経済大国である中国が1月に長年のコロナ規制から脱却し、再び開放された後、今年は一大旋風を巻き起こすと予想されていた。しかしそうはならず、北京は勢いを失っている。 驚くなかれ、こうした経済的困難が西側メディアの猛烈な論調を煽り、中国経済の破滅と憂鬱を予測し、中国の台頭と好景気は終わり、これからは衰退の道しかないと宣言しているのだ。最近のこうした報道は常に意図的にネガティブなものであり、中国の現状を評価する際に注意すべき点である。米国は自国のアジェンダの一環として、対中投資、経済関与、貿易を阻止したいだけであり、メディアはそのアジェンダに積極的に加担している。 米国は、中国が経済大国として台頭することを、どのような形であれ望んでおらず、その成長を阻止するためにあらゆる手段を講じようとしている。米国の対中措置、特に中国経済のハイテク部門を標的にした措置は、その規模と厳しさを増し続けている。しかしその上、米国は中国が成功することを一切望んでいない。中国が世界最大の経済大国になれば、その心理的影響は甚大なものになると分かっているからだ。ソビエト連邦の封じ込めをモデルとして見るならば、米国は中国が減速し、停滞し、その結果、より広範な世界戦略的闘争についていけなくなることだけを望んでいるのだ。 このように、反中アジェンダが展開されて以来、西側メディアの中国報道は、たとえそれが正当なものでなくても、圧倒的に否定的なものとなり、習近平の経済統治に関する「失敗」という物語を何度も植え付けようとしている。公平を期すために言えば、この戦略的背景が進むにつれ、中国が成長し発展するための環境は確かに不利になっている。米国は中国製品の輸入に数千億の関税をかけており、サプライチェーンのシフトを促進する広範な戦略の一環として、これを変更することを拒否している。米国は地政学的緊張を意図的にエスカレートさせ、外国人投資家を中国から遠ざけようとしている。最後に、米国は中国企業をブラックリストに掲載し、中国が如何なる同盟国とも経済関係を拡大するのを阻止しようとしている。 米国は、あらゆる面で北京に対して包括的な心理的、経済的、外交的、軍事的ハイブリッド戦争を仕掛けており、その努力の重要な部分は、北京が上手く育んてきた確実性、安定性、平和を取り除くことで、中国経済への信頼を損なうことである。このため習近平は、中国の経済成長は、海外との取引とは対照的に、自国の市場と発展により多く基づかなければならないと認めている。しかし勿論、このようなことは、メディアによる悲観論が正確であることを意味しない。今の世界経済全体が芳しくないことは、都合よく忘れられている。ユーロ圏は成長率の低迷に直面しており、景気後退の瀬戸際に立たされている。 新型コロナのパンデミックの余波で、ウクライナ紛争が引き金となったインフレの蔓延は、世界的な消費を抑制している。そのため、中国への投資が減り、貿易額も減少している。これは基本的な経済学だ。しかし、メディアの報道は―これは習近平に対する政治的メッセージであり、米国の「デカップリング」アジェンダの提唱に因るものでしかない―かのように捻じ曲げている。 この場合、中国はもっとあからさまに「心理的主導権」を握り、自国経済の強さを示す必要がある。何かを始める必要がある。なぜなら、結局のところ、ビジネスマンは単に「米国のシナリオ」に従うのではなく、インセンティブとリスクのバランスに従うからだ。今現在、米国とその否定的なアジェンダがリスクを増幅させているが、もし中国が2020年の新型コロナ パンデミック初年度のように、自国のリーダーシップ、政府、成功に対する自信を示すことができれば、再び投資家と企業を呼び戻し、米国の目標を弱体化させることができるだろう。我々が理解しなければならないのは、米中間の競争は経済的・戦略的なものであると同時に、心理的なものでもあるということだ。ワシントンは、北京が絶望的な気分になり、あらゆる思考が破壊され、それが「普通」になることを望んでいる。しかし、政治の世界では多くのことが変わり得るし、中国にはまだ行動するチャンスが沢山ある。 No.1 15ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています CNN「中国経済は苦境に陥っている。何が問題だったのか」の標題で報道。不動産分野、地方財政... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
p_f RT 22 Aug, 2023 中国経済の減速は如何にして心理戦の武器となったか https://www.rt.com/news/581620-china-economy-psychological-warfare/ ワシントンは、北京が直面しているあらゆる問題を増幅させ、投資家を追い払い、成長を鈍化させようと躍起になっている- 政治アナリスト|ティムール・フォメンコ記 中国経済は明らかに困難に直面している。不動産市場の減速に加え、若者の失業率の上昇や新規融資の減少など、決して楽観できる状況ではない。 世界第2位の経済大国である中国が1月に長年のコロナ規制から脱却し、再び開放された後、今年は一大旋風を巻き起こすと予想されていた。しかしそうはならず、北京は勢いを失っている。 驚くなかれ、こうした経済的困難が西側メディアの猛烈な論調を煽り、中国経済の破滅と憂鬱を予測し、中国の台頭と好景気は終わり、これからは衰退の道しかないと宣言しているのだ。最近のこうした報道は常に意図的にネガティブなものであり、中国の現状を評価する際に注意すべき点である。米国は自国のアジェンダの一環として、対中投資、経済関与、貿易を阻止したいだけであり、メディアはそのアジェンダに積極的に加担している。 米国は、中国が経済大国として台頭することを、どのような形であれ望んでおらず、その成長を阻止するためにあらゆる手段を講じようとしている。米国の対中措置、特に中国経済のハイテク部門を標的にした措置は、その規模と厳しさを増し続けている。しかしその上、米国は中国が成功することを一切望んでいない。中国が世界最大の経済大国になれば、その心理的影響は甚大なものになると分かっているからだ。ソビエト連邦の封じ込めをモデルとして見るならば、米国は中国が減速し、停滞し、その結果、より広範な世界戦略的闘争についていけなくなることだけを望んでいるのだ。 このように、反中アジェンダが展開されて以来、西側メディアの中国報道は、たとえそれが正当なものでなくても、圧倒的に否定的なものとなり、習近平の経済統治に関する「失敗」という物語を何度も植え付けようとしている。公平を期すために言えば、この戦略的背景が進むにつれ、中国が成長し発展するための環境は確かに不利になっている。米国は中国製品の輸入に数千億の関税をかけており、サプライチェーンのシフトを促進する広範な戦略の一環として、これを変更することを拒否している。米国は地政学的緊張を意図的にエスカレートさせ、外国人投資家を中国から遠ざけようとしている。最後に、米国は中国企業をブラックリストに掲載し、中国が如何なる同盟国とも経済関係を拡大するのを阻止しようとしている。 米国は、あらゆる面で北京に対して包括的な心理的、経済的、外交的、軍事的ハイブリッド戦争を仕掛けており、その努力の重要な部分は、北京が上手く育んてきた確実性、安定性、平和を取り除くことで、中国経済への信頼を損なうことである。このため習近平は、中国の経済成長は、海外との取引とは対照的に、自国の市場と発展により多く基づかなければならないと認めている。しかし勿論、このようなことは、メディアによる悲観論が正確であることを意味しない。今の世界経済全体が芳しくないことは、都合よく忘れられている。ユーロ圏は成長率の低迷に直面しており、景気後退の瀬戸際に立たされている。 新型コロナのパンデミックの余波で、ウクライナ紛争が引き金となったインフレの蔓延は、世界的な消費を抑制している。そのため、中国への投資が減り、貿易額も減少している。これは基本的な経済学だ。しかし、メディアの報道は―これは習近平に対する政治的メッセージであり、米国の「デカップリング」アジェンダの提唱に因るものでしかない―かのように捻じ曲げている。 この場合、中国はもっとあからさまに「心理的主導権」を握り、自国経済の強さを示す必要がある。何かを始める必要がある。なぜなら、結局のところ、ビジネスマンは単に「米国のシナリオ」に従うのではなく、インセンティブとリスクのバランスに従うからだ。今現在、米国とその否定的なアジェンダがリスクを増幅させているが、もし中国が2020年の新型コロナ パンデミック初年度のように、自国のリーダーシップ、政府、成功に対する自信を示すことができれば、再び投資家と企業を呼び戻し、米国の目標を弱体化させることができるだろう。我々が理解しなければならないのは、米中間の競争は経済的・戦略的なものであると同時に、心理的なものでもあるということだ。ワシントンは、北京が絶望的な気分になり、あらゆる思考が破壊され、それが「普通」になることを望んでいる。しかし、政治の世界では多くのことが変わり得るし、中国にはまだ行動するチャンスが沢山ある。 No.1 15ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています CNN「中国経済は苦境に陥っている。何が問題だったのか」の標題で報道。不動産分野、地方財政... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中国経済の減速は如何にして心理戦の武器となったか
https://www.rt.com/news/581620-china-economy-psychological-warfare/
ワシントンは、北京が直面しているあらゆる問題を増幅させ、投資家を追い払い、成長を鈍化させようと躍起になっている-
政治アナリスト|ティムール・フォメンコ記
中国経済は明らかに困難に直面している。不動産市場の減速に加え、若者の失業率の上昇や新規融資の減少など、決して楽観できる状況ではない。
世界第2位の経済大国である中国が1月に長年のコロナ規制から脱却し、再び開放された後、今年は一大旋風を巻き起こすと予想されていた。しかしそうはならず、北京は勢いを失っている。
驚くなかれ、こうした経済的困難が西側メディアの猛烈な論調を煽り、中国経済の破滅と憂鬱を予測し、中国の台頭と好景気は終わり、これからは衰退の道しかないと宣言しているのだ。最近のこうした報道は常に意図的にネガティブなものであり、中国の現状を評価する際に注意すべき点である。米国は自国のアジェンダの一環として、対中投資、経済関与、貿易を阻止したいだけであり、メディアはそのアジェンダに積極的に加担している。
米国は、中国が経済大国として台頭することを、どのような形であれ望んでおらず、その成長を阻止するためにあらゆる手段を講じようとしている。米国の対中措置、特に中国経済のハイテク部門を標的にした措置は、その規模と厳しさを増し続けている。しかしその上、米国は中国が成功することを一切望んでいない。中国が世界最大の経済大国になれば、その心理的影響は甚大なものになると分かっているからだ。ソビエト連邦の封じ込めをモデルとして見るならば、米国は中国が減速し、停滞し、その結果、より広範な世界戦略的闘争についていけなくなることだけを望んでいるのだ。
このように、反中アジェンダが展開されて以来、西側メディアの中国報道は、たとえそれが正当なものでなくても、圧倒的に否定的なものとなり、習近平の経済統治に関する「失敗」という物語を何度も植え付けようとしている。公平を期すために言えば、この戦略的背景が進むにつれ、中国が成長し発展するための環境は確かに不利になっている。米国は中国製品の輸入に数千億の関税をかけており、サプライチェーンのシフトを促進する広範な戦略の一環として、これを変更することを拒否している。米国は地政学的緊張を意図的にエスカレートさせ、外国人投資家を中国から遠ざけようとしている。最後に、米国は中国企業をブラックリストに掲載し、中国が如何なる同盟国とも経済関係を拡大するのを阻止しようとしている。
米国は、あらゆる面で北京に対して包括的な心理的、経済的、外交的、軍事的ハイブリッド戦争を仕掛けており、その努力の重要な部分は、北京が上手く育んてきた確実性、安定性、平和を取り除くことで、中国経済への信頼を損なうことである。このため習近平は、中国の経済成長は、海外との取引とは対照的に、自国の市場と発展により多く基づかなければならないと認めている。しかし勿論、このようなことは、メディアによる悲観論が正確であることを意味しない。今の世界経済全体が芳しくないことは、都合よく忘れられている。ユーロ圏は成長率の低迷に直面しており、景気後退の瀬戸際に立たされている。
新型コロナのパンデミックの余波で、ウクライナ紛争が引き金となったインフレの蔓延は、世界的な消費を抑制している。そのため、中国への投資が減り、貿易額も減少している。これは基本的な経済学だ。しかし、メディアの報道は―これは習近平に対する政治的メッセージであり、米国の「デカップリング」アジェンダの提唱に因るものでしかない―かのように捻じ曲げている。
この場合、中国はもっとあからさまに「心理的主導権」を握り、自国経済の強さを示す必要がある。何かを始める必要がある。なぜなら、結局のところ、ビジネスマンは単に「米国のシナリオ」に従うのではなく、インセンティブとリスクのバランスに従うからだ。今現在、米国とその否定的なアジェンダがリスクを増幅させているが、もし中国が2020年の新型コロナ パンデミック初年度のように、自国のリーダーシップ、政府、成功に対する自信を示すことができれば、再び投資家と企業を呼び戻し、米国の目標を弱体化させることができるだろう。我々が理解しなければならないのは、米中間の競争は経済的・戦略的なものであると同時に、心理的なものでもあるということだ。ワシントンは、北京が絶望的な気分になり、あらゆる思考が破壊され、それが「普通」になることを望んでいる。しかし、政治の世界では多くのことが変わり得るし、中国にはまだ行動するチャンスが沢山ある。
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