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中庸左派さん のコメント

 政治家の劣化という現象は今に始まったことではないと考えている。しかし、第二次安倍政権、菅政権或いは安倍と菅のコンビによる居直り、開き直り政治は一段と政治モラルを堕落劣化させた印象は強い。

 モリカケ問題から、政治家とヒラメ官僚によるモラル劣化は一層強まったと見ている。

 政権シンパの学校法人に有利な土地払い下げと、ヒラメ官僚が忖度した文書改竄、批判が高まるとトカゲのシッポ切の如き学校法人関係者のみ逮捕起訴収監。関係したヒラメ官僚も政治家もお咎め無し。絵に書いたような反モラルなハナシであった。

 それは違法行為が濃厚でも、訴訟に影響するから等と意味不明な言い逃れにより、知らぬ存ぜぬでほっかむりする無責任な姿勢だ。

 安倍派事務総長の高木毅は、当初「会計には関わっていないので、何とも言いようがない」と語ったというが、よくもこんなことをシャアシャアと言えるものだ、と呆れかつ怒りを禁じ得なかった。
  
 いい大人が、しかも派閥の事務方トップが「関わっていないので、何とも言いようがない」で済むと思うか?!と一喝したいキブンである。
 組織の上下関係の中で人生の年輪を重ねたサラリーマン経験者なら、だれでも分かること。
 上に立つものが、「わたしは実務やってないから、わからない。部下に聞いて」みたいな説明、社会的に通用するはずない。わからなきゃ、キチンとオマエが調べて説明しろ!!タワケモノ!!である。そもそも、この御仁も裏金を受け取っていたらしいわけだが、世も末である。

 この高木は元下着泥棒だったが、功成り名をとげて、晴れて自民党国対委員長に抜擢されたのだろうが、どうしても人材難というか、政治劣化の証拠にしか見えないのである。

 もう一つ、こんなフザけた政治家の狼藉発言が毎日社説に出ていた。「安倍派裏金疑惑の拡大 「発言控える」通用しない」と題したもの。

https://mainichi.jp/articles/20231212/ddm/005/070/050000c

 そこからの引用、以下。

「多額の還流を受けたと報じられた谷川弥一衆院議員は地元の長崎市で、食い下がって質問した記者に「頭悪いね。これ以上言いませんと言っているじゃない」と言い放った。説明しない自らの姿勢を、棚に上げるような不誠実な態度である。」

 繰り返すが、「頭悪いね。これ以上言いませんと言っているじゃない」である。谷川弥一代議士の発言だ。まるで、SNSに書き込まれた便所の落書きみたいな発言ではないか。政治家の劣化極まれり。

 さすがに社説で取り上げたのだから、毎日の記者はこの谷川発言がよほどアタマにきたのだろう。

 間違えてはいけないのは、「頭悪いね」と言われたのは、自民党支持者を含む全ての有権者であると受け止めるべきことだ。

 劣化政治家を野放しにして、支持すらしているB層大衆を腹の中では劣化政治家もバカにして嘲笑っているのではないか。開き直りがその証拠。

 居直り、開き直りの劣化政治家の横行に落日日本の衆愚政治極まれり、である。
No.8
12ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
今の日本の政治を堕落させているのは何か。政府のバラまくカネと脅しである。 第 2 次安倍政権や、続く菅政権で顕著だった。その実態は今も闇の中にある。 使われている主なカネが官房機密費だからである。官房機密費(内閣官房報償費)は、「国の事務または事業を円滑かつ効果的に遂行するため、当面の任務と状況に応じその都度の判断で最も適当と認められる方法により機動的に使用する経費」とされ、誰にどのような形で使用されたかについて明確にされない。  官房機密費の中でも「政策推進費」は官房長官にカネが渡った時点で「支出完了」となる。何に使ったかを知るのは官房長官のみ。官房機密費の中でも、最も闇の要素が強いカネである。言い換えれば、「闇のカネ」を操ることが出来るがゆえに官房長官やその経験者は政界で力を持つのである。  話は少し変わるが、外交活動には外交官が行う活動と、情報機関の行う活動がある。  かつて私は外国の情報機関員(
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。