PressTV 28 January 2024

ヨルダンの無人機攻撃で米軍3人が死亡、数十人が負傷
https://www.presstv.ir/Detail/2024/01/28/719060/US-soldiers-killed-drone-attack-Jordan-Syria-CENTCOM-Israel-Gaza-war

ヨルダンの小さな米軍前哨基地が無人機攻撃を受け、米軍兵士3人が死亡、少なくとも25人が負傷した－

攻撃は日曜、シリアとの国境に近いヨルダンのタワー22で行われ、10月初旬のガザ戦争開始以来、この地域で米軍兵士が死亡するのは初めてとなった。

米中央軍（CENTCOM）は声明の中で、「ヨルダン北東部の基地に衝突した」自爆無人機の攻撃で、米兵3人が死亡、25人が負傷したことを認めた。

「1月28日、シリア国境に近いヨルダン北東部の基地に衝突した無人機による自爆攻撃により、3人の米軍兵士が死亡し、25人が負傷した」

米中央軍は、国防総省の方針に従い、近親者に通知されてから24時間経過するまで、軍人の身元は伏せられると述べた。

米政府関係者はロイター通信に、少なくとも34人の軍人が外傷性脳損傷の可能性があるとして検査を受けていると述べた。

イラクのイスラム抵抗勢力は、シリアとヨルダンの国境にあるアル・タンフ基地への無人機攻撃の犯行声明を発表した。

12月、米政府当局者は、イラクとシリアにある米軍が駐留する軍事基地が、10月17日以降少なくとも97回攻撃されたと発表していた。

■米国へのメッセージ：ハマス

パレスチナの抵抗運動ハマスによれば、今回の攻撃は米国に明確なメッセージを送ったという。

ハマスの上級報道官サミ・アブ・ズーリ氏は声明で、「米兵３人の殺害は、ガザでの罪のない人々の殺害を止めない限り、イスラム圏全体と対決せざるを得なくなるという米政府へのメッセージだ」と述べた。

「ガザに対する米国とシオニストの侵略の継続は、地域全体を炎上させる可能性がある」と彼は付け加えた。

■イスラム聖戦：米国の中東進出に対する自然で正当な反応

パレスチナのイスラム聖戦もこの攻撃に反応し、この攻撃が中東の状況激化に繋がるとの米政府の警告を非難した。

「米軍を標的にした作戦は、占領軍としてこの地域に存在する米国に対する自然かつ正当な反応である」と同抵抗運動は述べた。

更に、この作戦は、イスラエル政権がガザ地区の住民に対して4ヶ月近くに亘って行ってきた大量虐殺への米国の「恥知らずな支援」に対する反応でもある―この大量虐殺を米国は主導し、あらゆるレベルで援護してる、と付け加えた。

今回の攻撃は、イスラエルがガザ地区に対する残忍な戦争を続け、地域の緊張がエスカレートする中で起こった。

イスラエル政権は10月7日、ガザに対する戦争を開始した。それはハマスがイスラエル占領軍に対して奇襲作戦「アル・アクサの嵐」を実行した後に起きた。この作戦でハマスはパレスチナ人に対するイスラエル政権の残虐行為に対抗したのだ。

侵略開始以来、イスラエルは26,400人以上のパレスチナ人（その殆どが女性と子供）を殺害した。