p_fさん のコメント
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野坂昭如氏 は 一九三〇年生まれで、二〇一五年一二月に亡くなられた。 「黒の舟歌」をサングラスかけて歌う姿が野坂昭如氏である。 「男と女の あいだには 深くて暗い 河がある 誰も渡れぬ 河なれど エンヤコラ今夜も 舟を出す ROW & ROW ROW & ROW 振り返るな ROW おまえ十七 俺十九 忘れもしない この河に ふたりの星の ひとかけら ながして泣いた 夜もある あれからいくとせ 漕ぎつづけ 大波小波 ゆれゆられ 極楽見えた こともある 地獄が見えた こともある」 野坂昭如氏は破天荒な人生を送り、どこが核心なのか把握できない人であった。 一七歳のとき、下宿先の親戚の家で窃盗を働いて少年院に送致されたり、「元祖プレイボーイ」として脚光を浴びたり、小説「エロ事師たち」で颯爽と作家デビューを果たしたり。 他方で、日本レコード大賞作詞賞( 1963 年)、直木三十五賞( 1967 年)。講談社エッセイ賞( 1985
そんな野坂昭如氏に「日本人の誰よりも世界中のバカな戦争を見てきた」孫崎さんだからこそ深く共鳴するのでないか。だが、それほどの経験など無い平凡な日本人大衆でも、野坂氏の警告に特に拒絶感を抱く理由など無いはずだ。しかし、日本が再び「バカな戦争」に突き進みかねない今日日、その歯止めになるはずの野坂氏、孫崎さん等を圧し潰そうという「力」は余りにも大きい。その「力」のトリガー自体はそこまで大きなものでないにしろ、「日本人大衆」という動物の特性によってレバレッジ効果が極めて高くなり、何倍ものパワーに化け、日本が「ヒョイとあの時代に戻ってしまう」こともカンタンに実現できてしまうのだろう。
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