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中庸左派さん のコメント

私は改めて浮き彫りになったのは、日本の言論界、基本的には主流派はリベラル左派系だと思われるが、トランプの実像を歪曲して捉えているのではないか、という問題だと考えている。

別の言い方をすると、リベラル左派系は、実は、アメリカ帝国の自由民主主義=民主党を信じて疑っていない。日本の言論界の問題の根源は、ここではなかろうか?

実際には、民主党がネオコンや軍産複合体、戦争屋、金融資本やビッグファーマといったDS勢力に乗っ取られているにもかかわらず、民主党“ブランド“=リベラル、左派、人権という表看板に騙されている、ということが、改めて白日にさらされた。その問題に、日本の言論界が全く気づかない問題。

疑わないということは、知的怠慢であり、劣化である。従って、トランプに批判的な日本の言論界は、民主党を信じて疑わない誤りを冒しており、知的怠慢ないし劣化に陥っている。

民主党を疑うためには、ウクライナに対するアメリカ帝国の武器支援が格好の材料である。ウクライナ人に武器を与えて、無駄死させている事実現実を率直に認識するだけでも、簡単にアメリカ帝国民主党政権のおかしさは理解できる。

戦争により、資源大国ロシアから安価な資源を購入することが出来ず、経済制裁も相俟って資源価格高騰による物価高に見回れているのは、西側共通の苦境である。従って、まずはウクライナ戦争停戦が合理的論理的課題である。

だからこそ、ウクライナ戦争停戦を示唆するトランプは合理的論理的で人道的でもあるし、トランプを支持したアメリカ帝国の有権者もまっとうなのである。

しかるに、日本の言論界はトランプ政権誕生を歓迎する空気が全く感じられない。言論界の主流派は左翼リベラルだと仮定すると、左翼リベラルは反トランプだということだ。

繰り返すが、少なくともトランプは戦争をやめさせて、物価高に立ち向かう約束をして、当選した。有言実行かどうかは、横におくとして、何故、日本の左翼リベラル派がトランプを毛嫌いする理由があるのだろうか?

これは、私は日本人の精神分析的学問的興味をそそる現象ではないか?と考えている。勿論、この分析に学問的回答を提出できる能力は、私にはない。

かつて左派系言論人の拠り所でもあった日本共産党は、いまだにウクライナからロシアを追い出すために支援するべしと言っている。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2024-11-08/2024110802_01_0.html

無理、空論、非現実。

日本共産党でなくても、左派リベラル系言論人がトランプ再選を揶揄したり、残念がっているのを読んだ。日本の左派リベラルは、ウクライナ支援と反トランプの奇妙な同居が見受けられる。

要するに、日本の主流言論界、左派リベラル系はアメリカ帝国民主党と全く同じ世界観だ。

この問題をどう正していくのか、それは日本の言論界、そして日本人に問われている。私は、言論は、自由、人権、反戦に資するものでないと意味がない、と考えている。その観点からアメリカ帝国民主党的世界観は、インチキ、ウソとしか考えられない。

そして、中露グローバルサウス、即ち世界多数派はアメリカ帝国民主党的世界観にウンザリしている。

となると、日本の言論界はかなりズレている。

そんなことを考えながら、公開シンポジウムにおける孫崎先生や鳩山元首相という、日本を代表する平和主義者と、木村三浩さん(一水会代表)のコラボを見て、左派リベラル言論人がいないな、と眺めていた。

要するに、左派リベラル系言論人の劣化がヒドイのだろう。私は、孫崎先生や鳩山元首相は勿論、木村三浩さん(一水会代表)の発言も、フォローしている。皆さん、私として賛成、共感することが多いからだ。

私は、左翼学生運動から左派として歩み始めたのだが、今は左派リベラルに違和感が多い。私はアメリカ帝国民主党を信奉する左派リベラルは信用できない。
No.4
4週間前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。