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中庸左派さん のコメント

このトランプの輸入品に関税をかけるという政策は、今一つよくわからないものではある。

普通に考えると、国内製品の保護とか、国内企業の保護のために関税はあるのだろう。それは分かるのだが、その前提には、国内で自己完結的に部品生産・調達、完成品生産、国内消費というサイクルが必要ではないのか?

アメリカ帝国にこのサイクルが、仮にないなら、関税は単に輸入物価上昇要因ではないのか?結局、最後に関税を負担するのは、アメリカ帝国の庶民ではないか?

アメリカ帝国からの輸出品に対して、対抗的な関税をかけられる恐れもあるのではないか?

こうした点で、謎の政策である。

以下はGlobal Timesからの引用。

-------引用ここから-------

関税が実施されれば、ガソリンから自動車、農産物まで、あらゆるものの米国消費者の価格が大幅に上昇する可能性がある。AP通信によると、米国は世界最大の商品輸入国であり、最新の米国国勢調査データによると、メキシコ、中国、カナダが上位3カ国となっている。

-------引用ここまで-------

https://www.globaltimes.cn/page/202411/1323800.shtml

ともかく、トランプ2.0の個別政策を、政権発足前に論じるのは限界がある。物価高はウクライナやイスラエルの戦争も影響しているのだから、戦争が終結すれば、インフレから脱して、関税物価高と相殺されるかもしれない。BRICSが新決済システムや市場という点で、ドルを脅かす勢いを増せば、ドル崩壊、ドル安基調になるかもしれない。

大事なことは、トランプ2.0により「西洋の敗北」と、あらたな多極化した世界秩序が立ち現れるかだと考えている。その点に特に注目したい。
No.5
3日前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。