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oldjapさん のコメント

XYZ殿へ。この国の主要な問題の一つが国民自身(の意識、知識、分析力、論理的思考力の低さ)であることには同意します。しかし、それは理想像に比較してであって、現実問題として、あきらめてしまうほどひどくはない。一般的に、日本人と比較して上記の点で優れていると思われるドイツ人自身、ヒットラーが台頭してきたとき、大半のドイツ人は彼の弁舌に酔ってしまい、第一次大戦における敗戦で受けた屈辱をはねのけ、Deutschland ueber Allesなどという歌声に乗っかって2度目の屈辱への道を突き進んだ。正に、理屈をどれほど巧みにこねても、間違いを起こさないという保証にはならないことの実例です。日本人は一度の敗戦で戦争のむなしさを感情的に知った(一部の人間は西行の時代から知っていたが、日本人の大多数が戦争に反対するようになったのは史上はじめてかも)という点で、ドイツ人よりましかもしれない。憲法改正、自衛隊を国防軍に改名なんて唱える輩は少数派に過ぎないと信じたい。「人間は尊厳ある存在」とおっしゃる理由がわかりません。また、「厚顔無恥と卑屈」というような高等な理念は人間にのみ存在し、豚の頭脳には存在しません。「厚顔無恥と卑屈」は人間という高等動物の自衛のためのツールです。とうぜん、人間の集合体である国家にも「厚顔無恥と卑屈」は自衛のために必要であり、名誉や高潔さは時によって国家の存続に害を及ぼします。特攻隊員たちは国家の「名誉や高潔」を夢見て自殺行為に勤しんだのですが、戦争の行方にはほとんど無効であり、無駄死にとなっただけでした。「名誉や高潔」とい理念は「厚顔無恥と卑屈」の裏返しにすぎず、いずれも自己保存の本能のために生まれたものに過ぎないと思います。
No.10
140ヶ月前
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『鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀  対米従属という宿痾』 はじめに                鳩 山 由 紀 夫  日本を真に尊厳のある国にしたい。名誉ある地位を占めたいのではなく、世界の国々からも尊敬される国でありたい。そのためには、アメリカの保護領だなどと揶揄されるのではなく、真の意味で独立した国にしたい。そして、そのことによって、国民みんなが公正で幸せを感じられる社会にしたい。  これが二〇〇九年の政権交代の大きな一つの目的でした。しかし、その目的は十分に果たすことができませんでした。多くの国民のみなさんの期待を裏切ってしまったことを申し訳なく思っています。私の責任は極めて大きいと自覚しています。それだけに、なぜ独立運動とも言える革命的事業が成功しなかったのか、この本の鼎談の中で明らかにしていきたいと思います。  今の日本は、ぜんまい仕掛けの時計の針を前に進めようと、力いっぱい巻
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。