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m.m.さん のコメント

国会中継を見ていると、答弁に立った大臣が「仮定の質問にはお答えできません」という場面をよく見る。おそらく官僚の書いた答弁書を読んでいるのだろうが、将来起こり得ることを想定し、それに対処することこそ、政治に不可欠なのではないだろうか。だが、小学校時代から「優等生」だったはずの官僚たちは、先生の言ったことは丸暗記していても、「今後起こり得ること」を想定し、対策を考える能力はないらしい。
だから日米交渉で米国になにか言われると、反論もできず、素直に従ってしまうのだろう。原発を54基も稼働させながら、事故が起きては困るから「起きないでほしい」という願いが、「起きないはず」に変わり、事故の備えを怠ってきたから、いまだに汚染水処理の方法も見つからず、右往左往を続けている。
欧米では、小学校からディベート教育をしている。年齢に合わせたテーマについて、賛成派と反対派に別れて議論させるのだ。所定時間が来たら賛否を交代して、逆の主張をさせる。これによって、多様な考え方があることが身につくのだという。我が国で、こうした教育をなぜやらないのか、文部科学省に聞いてみたいものだ。
No.2
135ヶ月前
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最近、ダン・ブラウンの小説をよく読んでいる。彼は母校フィリップス・エクセター・アカデミーの英語教師である。卒業生の大半は著名大学に進学する。全員寄宿舎生活をしているから年間授業料等は5万ドルを超えるから、アイビー・リーグの大学より高い。  この教育を見ると、教師が教えるという授業よりは、生徒同士で議論する授業形態をとる場合が多い。  本日この問題である教育分野を研究している大学教授と話し合った。彼は次の指摘をした。 ①    今日世界は大変な勢いで変化している。 ②    かつては大学は知識を教える所であった。しかし、この知識は急速に時代遅れになる。従って知識を教える教育はその意義を喪失しつつある。 ③    必要なのは、新しい事態の中、自ら選択肢を探し出せる人材を作ることである。この中では知識を覚える教育の重要性は低い。 ④    したがって、フィリップス・エクセター・アカデミーの授業では先
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。