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tako2008さん のコメント

今回の事件に関して、中国がベトナムと敵対する意図があったか
という疑問の根拠は、以下の点にあります。

 ・採掘は10年以上前から行われており、今に始まった事ではない
 ・中国側は採掘前にベトナム側へ配慮し、事前通告を行っている
 ・事前通告の内容は、「採掘装置の別海域への移動」であった
 ・中国側とベトナム側は、事件発生後、直ちに電話会談を行っている
 ・中国石油会社の会談では、「我々は驚いている」と述べている

次に動機的な背景です。

近年の米国のASEAN(対アジア)戦略は、

  1.日本やフィリピンなど、同盟国との軍事的関係の強化
  2.中国とアジア諸国との対立・分断を図る
  3.対中包囲網(オフショアーバランシング戦略)を実現する
  4.中国との関係強化(自国は中国との直接的な敵対は避ける)

これに対し、近年の中国の対ASEAN戦略は、

  1.ASEAN諸国へ投資や資金援助を行い、親中国派へ引き入れる
  2.敵対するベトナムと友好関係を築き、フィリピンを孤立化させる
  3.米国の対中包囲網(第二列島戦線)を崩す

というものでした。

こうした状況下で、ベトナムと敵対することは、せっかく築いたフィリピン
孤立化戦略を台無しにし、中国としては利益にならず、動機的におかしい。
わざわざ敵に塩を送るようなものです。

今回の中越対立について、先生のご意見をお聞かせ下さい。
No.6
127ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
  「小説」と名うったものを書いた。  そして反応を見ると、驚くほど多くの人が小説とはこういうものと固定観念を持って、この基準で批判しようとされていることである。  絵というものを見よう。  印象派登場前、絵画の世界、特にフランスではアカデミーが主流であり、印象派などの手法を嫌った。こんなものは絵画でないと罵った。「絵画とはこういう風に書くもの」いう固定概念があった。  しかし、印象派、フォービズム、抽象画さらにはプリミティブ等様々なスタイルがあり、絵画とはこういう風に書くべきもの、その作風から外れているという批判は、少なくとも今日、欧米では聞かれないであろう。特にプリミティブは稚拙的な印象を与えるものであるから、批評家からみれば「これなんだ」という話になる。ルソー等多くのフアンがいる。  表現したいものに合わせてスタイルが出てくる。  ところが日本ではいまだ、小説の分野には芥川賞や、直
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。