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oldjapさん のコメント

自衛権と日米安全保障条約で、日本の自衛は権利の面ではカバーできていると言えよう。しかし、それはあくまでも自分の家の戸締りを考えているにすぎない。自分が属するコミュニティが共同で望ましいと考える文明と文化を維持しようとする協力を望んでいる時、具体的に言えば例えばホルムズ海峡の船舶の自由な運航を海賊の襲撃から守ろうと考え、協力をメンバー国に要請するとき、日本は憲法によって国外では自衛艦の活動を認めないと言い、自国のタンカーが実際に攻撃され、SOSを発して逃げ回っている時に、自衛艦2隻が至近距離にいたにも関わらず、遠くにいた協力国のドイツの駆逐艦に急きょ救助を依頼し、ようやく海賊を追い払って貰ったという事実がある。すなわち、日本は全くのひきこもり状態であり、日本の自衛隊は厳密に自国が攻撃を受けた場合にのみ活動すると言うものであり、本当に日本が攻撃を受けた場合でも、自衛隊員には警官程度の自覚と意志しかない。すなわち、武器はあっても軍隊ではない。それでも良いのだ、日本人が死ぬより良いのだと言えば、それも正しい選択かもしれない。その場合、日本の自衛隊はどちらかと言えば、米国に雇われたペーパーカンパニーならぬ、ペーパー軍隊、おもちゃの兵隊にすぎない。繰り返すがそれも日本人が自国にたいしてとれる1つの選択である。但しその場合は、世界中の国からその様に見做され、バチカンのスイス兵のようなお飾りと見做されるかも知れない。100%の受け身の防衛と言うのは、実戦を覚悟し、死を持っても国を守る覚悟を持つ本来の軍人からすると技能は持っていても、いざという時、相手を殺すためにミサイルや、機関砲の引き金を引くことができない普通のサラリーマンだそうだ。それでもいいかもしれない。ただし、その場合、効果的な自衛活動も難しく、僅かな抵抗ののち、降伏することになるだろう。その結果として、例えば、日本が中国や南北朝鮮の支配下に置かれることがあっても、日本国民は自分をせめるしかないだろう。すなわち、自衛隊は自衛の任務が果たせない機関として終わるだろう。それも悪くないのかもしれない。
No.5
126ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
今、日本の政治で集団的自衛権が最重要案件となっている。この問題で何が問題か。それは憲法との関係で、日本の体制を揺るがしかねない状況を作っていることにある。 この事情を説明しているのが5月8日付ニューヨーク・タイムズ社説である。その要点 を見てみたい。 ・安倍首相は日本の領域を超えて同盟国と共に戦うことが出来るように自衛拡大する方 向を進めている。彼が積極的平和主義と呼ぶもの、地球的なより大きい安全保障上の責 務を果たそうとしている、 ・軍事力を変えようとする安倍氏の試みは憲法解釈の変更を必要とする。それには国会 の3分の2の承認と国民投票での承認を必要とする。 ・安倍首相は政府が憲法解釈を変えることで憲法九条を避けようとしている。これは民 主主義の過程を覆すものである。 ・日本は民主主義の真の危機に直面している。  こうした危惧はニューヨーク
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。