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KUBOTAさん のコメント


 ここ10日少しの衆議院選挙を見ていて感じたのは,通信技術が高度に発達したと思われている「現代社会の情報過疎化」と「情報の萎縮矮小化」である.

 公職選挙法による,あれも駄目これも駄目の禁止条項からか,選挙が公示されてから選挙が見えなくなり選挙が全く身近に感じられなくなった.街の通りの少数箇所の公設掲示板に立候補者ポスターが貼られて無味乾燥に立てられているだけで,選挙カーからの声もほとんど聞こえない.

 だいたい選挙が公示された途端に,自由な選挙活動を禁止するような公職選挙法の規定そのものが間違っている.選挙期間中だからこそ,あの候補者が良いとか,どの政党の政策が良いとかを自由に話し,お互いに討論をして選挙話で盛り上がるのが民主主義国での選挙だ.

 若者の選挙離れが言われて久しいが,関心が一番高くなる選挙時に,生きた情報が伝えられない現在の選挙制度のもとでは,選挙への関心が低下するのは当たり前だ.役所の建物にお題目のように啓発垂れ幕を掲げても効果は低いし,掲げている公務員も儀式的認識だろう.このような非民主主義的な選挙制度を目論み持って制定した政権政党やそれを消極的にでも支持した騙された年寄り世代の責任も重い.

 選挙の投票率や関心を上げるのは至って簡単で,小選挙区制を廃止し,公職選挙法も含め少し前の世代が知っている自由度の高い選挙制度にまず戻すことが必要だ.インターネットは色々な声を聞くひとつの便利なツールだが,若者から年配者まで満遍なく情報が伝わる基本ツールは,小さな政党から大きな政党の候補者まで自由に意見が言えて,フェースtoフェースの顔の見える選挙制度・選挙期間・選挙方法を保障する事だ.今の選挙は形式的な選挙にされていて全く楽しくない.政党問わず民主主義を認める政党や政党人・知識人ならば選挙制度の見直しを発言すべきだろう.

 時代は未来へと向かっているのに,無言のままでは過去の悲惨な戦争時代,富める者,血筋の者が高貴な指導者で貧しく弱い者は人にあらずのような,前時代的な歴史の時代に逆回転するかのようにも見える.ここは蟻のような小さな者の一票だが,「民主主義を守る」の一点で候補者・政党を選択して投票したい.また関心の低い方へも真実を見極めて投票を願いたい(2014年12月13日).
No.5
120ヶ月前
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日本は今大変な曲がり角に来ている。  集団的自衛権、   TPP,  消費税、  原発再稼働、  消費税増税と法人税引き下げの意図。  誰がどう考えてもおかしい方向に行っている。  誰がおかしい方向に引っ張っているか、少し考えればわかる。  第2次大戦前、日本は無謀な戦争に皆が騙されたふりをして戦争に突っ込んだ。 今また、騙されたふりをするのか。 選挙前、是非伊丹万作著「戦争責任者の問題」を読んでほしい(骨子) ********************** 多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。おれがだましたのだといつた人間はまだ一人もいない。 日本人全体が互にだましたりだまされたりしていた。(略) 、新聞報道の愚劣さや、町会、隣組、警防団、婦人会といつたような民間の組織がいかに熱心にかつ自発的にだます側に協力していたか 専横と圧制を支配者に許
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。