フレデイ タンさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
1:本の目的(抜粋)
今回、日露戦争から、真珠湾攻撃までの期間を書く目的はただ一つです。「何故真珠湾攻撃という愚かな道を歩んだか」です。
でも、今、何故、「真珠湾攻撃という愚かな選択をしたか」を書いてみようと思ったか、説明した方がいいと思います。
私は今、日本の進む道に大変な危機感を持っています。
原発の再稼働、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加。消費税の増税、集団的自衛権、秘密保護法等、日本の生き方を根本的に替える動きです。
福島原発事故で、地震が、とてつもない危険をもたらすことを示しました。しかし日本は再稼働しようとしています。
TPPでは日本の国家主権をなくしていく動きです。TPPは関税引き下げが一番の目的ではありません。外国企業の利益を確保することが最重要なのです。
集団的自衛権は、日本を守ることと関係なく、自衛隊を米軍のために使わせる制度です。
日本
唯、気になるのは、真珠湾攻撃前の日本と今の日本は本質的に違うように思うのです。往時は日本は世界に冠たる独立国家でした。でも戦後の日本は、サンフランシスコの条約で独立したと言われていますが、実は米国の保護国だったと考えれば、理解しがたいこの国の動きがなるほどと分かってくるのじゃないでしょうか。ロシアや中国や西欧諸国は日本を米国の保護国と見ているような雰囲気が伝わって来ます。重要施策は全部米国が作り、日本がそれを戴きどう国民にどう押し付けていくかが日本の政治家や官僚の仕事だと考えれば、昨今の日本の挙動不審がとてもよく理解できるのです。
しかし、事態はもっと深刻です。今、世界はハイスピードで動きだしました。日本の宗主国の米国がその動きのエンジンです。
日本の尖閣国有化。
日本の中国包囲網。
ウクライナのクーデタ。
世界市場のルーブル売り浴びせ。
米、ウクライナ軍備援助決定。
これらは米国と追随する西欧と日本がロシア/中国と抜き差しならぬ関係に陥ってしまったことを示していると思います。中でも注目すべきはルーブル売り浴びせです。これは往時のパールハーバーに相当する事件だと思います。この通貨攻撃は市場が権力の道具になったことを明らかにしたのです。
市場は冷徹です。円売り金購入が西側にとってのアキレス腱です。日本にとって憲法、集団自衛、TPPはもはやOUT OF THE QUESTIONだと思います。プーチンさんは「ロシアのファンダメンタルの健全さは世界でも有数なのにルーブルが暴落した。ロシア中央銀行がうっかりしていたからだ」と不満を言っていますが、他人事ではないと思います。日本にとってアベノミックスを見直すことが喫緊の課題になりました。中国、ロシアを怒らし、ファンダメンタル劣悪とくれば今の日銀と政府の「おっとり刀」は危なくてしょうがないと思うのですが。
Post