なしさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
A 事実関係
『天皇と軍隊』という映画が上映されている。製作: 2009 年 , フランス、日本公開: 2015 年 8 月 8 日
この中、樋口陽一東京大学名誉教授の発言が引用されている(注:専攻憲法学、比較憲法学。「近代立憲主義と現代国家」によって、 41 歳で日本学士院賞を受賞)。
・ひとことで言えば、この条約(日米安保条約)締結後62年間(映画製作時までをいう)の準占領体制の継続。
準という言葉は、いうまでもなく平和条約発効後の日本は法的には主権国家ですから、単純な占領という意味ではなく、準。しかし事実上の占領状態、ということの意味は、何よりも日本外交がいまだにその独自性を見定めることが出来ないでいるという状況。
B 本件については『戦後史の正体』に記述しているので、その部分を摘出。
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ダレスの考え:「われ
日本よ、国家たれ。
むろんかれは保守派だから平和憲法などというものは気に入らない。
まともな国家というものはまともな軍事力を持ち、それをバックに
他国を睥睨し必要とあらばそれを行使する国、つまり列強のような
国こそが「国家」なのですね。
それが「押し付け憲法」によって禁治産者のような国となり、
その憲法を押し付けた国の都合でかろうじて自衛隊を保持でき、
永らく憲法違反を続け、非嫡出子のような肩身のせまい「軍隊」を
もつに至っている。
長きにわたる保守派の怨念が爆発したのが今回の戦争法案だと思う。
なら、なぜだ。
ほんとうにふしぎだ。
かれらが日本を米国の属国にしておいて、なおかつそれで精神の平衡
を保っていられることが。
いまは世をしのぶ仮の姿なのか、いやそうではないだろう。
一部をのぞいてかれらの多くは米国の属国の立場を嬉々として
受け入れているように見える。
そんな国は「国家」ではないだろうに。
ほんとうにふしぎだ。
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