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younghopeさん のコメント

日本の高度成長期のことを思い出しながら、現在の中国の「爆買」を見ていると、孫崎さんの本稿は考えさせられることが多い。本気で取り組まないと、若者の夢が消えていくばかりです。

高度成長期には、賃上げなどの労働運動が活発であり、新しい学問がどんどん出てくるし、新しい学科が大学に新設されていった。社会全体に勢いがあり、社会がよい方に良い方に回転していったように記憶している。

安倍政権は、「一億総活躍社会」の実現を目指しており、皆が活躍すためには、皆が多様な生き方を求めなければならないのに、高度成長期と同じように、生産性の問題に限定しているのではないかと、錯覚してしまう。教育研究分野の縮小は、体制国家の実現であり、不都合な教育研究をカットすることにつながってくる。個々人の生き方を支配しようとしているとも考えられるのです。

私は、「哲学」は、一つに整合化された事物を多様化し、多様化された事物を一つに整合化する、「普遍的絶対的」現象を覚知する能力を養成する最も大切な学問というより、生き方を示唆する教えであると思っています。個々人が、活躍するといっても、多様化するのでなく、国家が国家の都合のよいように、働き場所を限定しては、活力が期待できないではないか。
No.1
108ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A: 事実関係:ワシントン・ポスト紙掲載「ハーバード医学大学院教授が何故一般教養、哲学が必要かを説く( A Harvard Medical School professor makes the case for the liberal arts and philosophy )」 https://www.washingtonpost.com/news/grade-point/wp/2015/12/24/a-harvard-medical-school-professor-makes-the-case-for-the-liberal-arts-and-philosophy/ 筆者は David Silbersweig 、ハーバード大学医学大学院教授 ・共和党大統領選討論会及びその後の声明で、ルビオ候補は哲学や米国高等教育の重要性を低く評価した(注:「溶接工の方が哲学者より金を儲けるとし
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。